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モバイル機器を置いて充電できる「POWERMAT(パワーマット)」
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携帯電話にiPod、PSPにネットブック……などなど、小型のデジタル家電がどんどん増えているが、それにつれて増えるのが“充電”。何しろ電池がなくなれば無用の長物になってしまうため、頻繁にコンセントにつないで充電しておきたいもの。しかし、コンセントの周りにはいろいろな充電ケーブルでいっぱいで、ごちゃごちゃしてどれがどれだかわからない……なんて自体に陥っている人はきっと多いはずだ。
そんなケーブルの混乱状態の解決に一役買う製品が登場した。これらのモバイル機器を専用のシートに置くだけで、ワイヤレスで充電できるという“魔法のマット”――「POWERMAT(パワーマット)」である。同名の会社「POWERMAT USA」のブースに展示されている。価格は未定で、製品の発売は今年秋を予定している。
もちろん魔法で充電しているわけではなく、電磁誘導による無接点充電方式で充電する仕様だ。充電マットにはコイルが巻かれており、シートの上に置かれたモバイル機器の電池との間に電磁誘導が発生し、ワイヤレスで充電できるという仕組みだ。コンセントには、充電マットのアダプターがわずかに繋がっているのみなので、コンセント周りをスッキリと整えることができる。
この充電用マットは全6種類が用意され、同時に3または4個のモバイル機器が充電できる。基本的にはデスクやデッドサイドに据え置きして使用するが、中には折りたたんで旅行などに持って行けるタイプもある。
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マットは全6種類意され、写真はこのうちの「Home」。「Home Extenshion」とつなげることで、最大6個の製品が充電できる
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こちらは旅先でも使えるよう、マットが折りたたみ式の「Travel」
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「Travel」のマットを収納したところ。電源もケースに収まり、コンパクトに収納できる
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画像中の緑色の部分に該当する「レシーバー」を取り付けたうえでマットの上に載せ、そこではじめて機器が充電できる
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注意したいのが、モバイル機器をそのままマットに置いても充電はできない。というのも、製品に標準で搭載されている電池がパワーマットに対応していないからだ。
そこで必要になるのが「レシーバー」だ。例えば、iPhone 3Gなら、製品全体を覆うようなケース形のレシーバー「case」を取り付けたり、または台座型のレシーバー「Dock」にセットした上で、パワーマットに載せる必要がある。ノートパソコンやニンテンドーDSの場合は、円形の「Dongle」をマットの上に置いて充電する。要は、直接電磁誘導で充電するのではなく、一旦レシーバーを充電し、その電気を機器本体へ供給するという仕組みだ。このほか、単三/単四の充電池も補充できる「Battery Charger」というレシーバーも用意されている。
小型で高性能のモバイル機器が増えれば増えるほど、充電をする機会や手間は増える。しかし、このパワーマットはマットの上に製品を置くだけで勝手に、手間なく充電できる。パワーマットなら、モバイル機器の本当の便利さが味わえるかもしれない。
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ニンテンドーDSを充電するには、円形の「Dongle」をマットの上に置き、DongleのケーブルとDS本体を繋ぐ必要がある
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充電池の場合は、「Battery Charger」の中に電池をセットし、そのうえでマットの上に載せる
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■URL
POWERMAT USA
http://www.pwrmat.com/
2009 International CES レポートリンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/event_ces09.htm
( 本誌:正藤 慶一 )
2009/01/09 16:38
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