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色素増感太陽電池で光る照明器具「Hana-Akari(ハナアカリ)」の試作品。「エコプロダクツ2008」にて公開された
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ソニーは、同社が開発する色素増感太陽電池を利用した照明器具「Hana-Akari(ハナアカリ)」の試作品を、東京ビッグサイトで12月11日から13日まで開催している「エコプロダクツ2008」にて公開した。
色素増感太陽電池とは、電池内部の色素が光エネルギーを吸収し電気エネルギーへ変える、“光合成”にも似た仕組みを持つ太陽電池のこと。一般的な太陽電池ではシリコンを使って光を電気へ変換するが、色素増感型ではシリコン型のような大規模な真空装置を用いずに、色素を塗ることで作製できるため、材料が安く、生産時のエネルギーや資源も少ないという。さらに、色素の種類によって色を変えたり、模様を付けることも可能で、同社では次世代の太陽電池として研究を進めている。
今回公開された「Hana-Akari」は、色素増感太陽電池をセード(かさ)として採用する照明器具。色素増感太陽電池が太陽光や部屋の明かりを受け発電、そのエネルギーで中央部に備えられたを灯す仕組みとなっている。表面には花柄のデザインを施すことで、生活の中に溶け込むようなデザイン性が特徴となっている。
なお、色素増感太陽電池とHana-Akariはいずれも試作品。発売は今のところ未定だが、太陽電池を使った新しい照明器具として、早期の製品化が望まれる。
ソニーのブースではこのほか、みかんの皮など植物から抽出した色素で色素増感太陽電池を作り、発電を体験できるワークショップなどを開催している。
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色素増感太陽電池のパネル。一般的な太陽電池と比べて、コストや資源が節約でき、また色や模様を付けられるというメリットがある
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色素増感太陽電池が電気を発生する仕組み。電池内部の色素が光をキャッチし、電気エネルギーに変換する
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こちらは一般的なシリコン型太陽電池の仕組み。太陽光を受けて発生したプラスとマイナスの粒子をシリコンが分別し、電極に電子機器を繋いで電流が流れる(エコプロダクツ2008にて展示されていたパネル)
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「Hana-Akari」を上からみたところ。中央のプレートの下に、色素増感太陽電池のパネルとつながったライトが備わっている
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会場は明るかったため「Hana-Akari」自体の明るさが確認しにくかったが、液晶テレビ「BRAVIA」では点灯中の映像が流れていた
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カラーは全4色が用意されている
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■URL
ソニー株式会社
http://www.sony.co.jp/
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( 本誌:正藤 慶一 )
2008/12/11 15:07
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