国民生活センターは、エコキュートなど電気温水器の訪問販売について、販売方法に関する相談が急増していることから、消費者に対し注意を呼びかけている。
電気温水器は電気をエネルギーとしてお湯を沸かす機器。夜間電力でお湯を沸かすことによる経済性、燃焼音がしないといった点で、ガスや石油式の温水器と比べて有利とされている。また、エコキュートに限れば、国の補助金制度も用意されている。
しかし、同センターに寄せられた相談では、訪問販売で契約をしたものの、「よく考えると高額だった」「急がされて契約してしまった」といったものが多かったという。
同センターでは、訪問販売の問題点として「経済的なメリットだけを強調し消費者が冷静に判断できない」「補助金制度の応募のため契約を急がせる」「説明不足、不適切な機器を奨める」などを指摘。消費者に対し、購入する際は費用を見積もってしっかりと比較し、機能や使用上の注意点を十分確認することなどを呼びかけている。
また、業界に対しては、費用に関する説明を正確に行ない、補助金の申し込み期限やキャンペーンで契約を急がせないこと、また正しい情報を提供することなどを求めている。
同センターによると、訪問販売に関する相談の数は年々減少しているものの、電気温水器の訪問販売に関する内容に限ると、その数は増加しており、2007年度では2003年度の約6倍に当たる1,343件の相談が寄せられたという。契約者は50~60代が半数を占めており、購入金額は100~150万円が多いとのこと。
■URL
国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/
電気温水器の訪問販売の相談が急増
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20081119_1.html
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( 本誌:正藤 慶一 )
2008/11/19 17:04
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