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【東京デザイナーズウィーク2008】
積み木のように重ねられる照明、フォークやナイフを使ったセードなどデザイン照明


LIGHTSCENE、アームが折りたためるデスクライトなど

アームにトルクヒンジを設けることで、折り畳みができるデスクライト「ORITATAMI」
 LIGHTSCENE(有限会社ライトシーン)のブースでは、アームが折り畳めるデスクライト「ORITATAMI」などが公開されていた。

 アームに複数のトルクヒンジを設けた卓上の照明器具で、ヒンジを折りたたんだり伸ばしたりすることで、好みのポジションにライトを当てることができる。さらにいえば、ヒンジが伸び縮みする姿は、愛嬌があっておもしろい。まるで蛇が鎌首をもたげているようにも見えてしまう。

 デザイナーを務めるのは、ライトシーンの代表取締役を務める石田聖次氏。石田氏のデザインではこのほか、たまご型や星型など独特の形状のセードを採用する「EGG」「SEED」「HOSHI」といった照明器具が多数公開されていた。

 ブースではこのほか、積み木のように重ねられる照明器具「tsumi-hi」も公開されていた。これは、ジャックの開いたキューブ型の照明器具をプラグで繋げることで、積み木のように明かりを積み重ねて、自由に照明の形を作れるというもの。“積み木”ならぬ“積み灯”というネーミングも秀逸だ。デザイナーは学生兼デザイナーの田中佐苗さん。

 なお、いずれの製品も参考展示品となっている。


このように伸ばすことも可能 金平糖のようなセードがかわいい「HOSHI」 こちらは種をイメージした「SEED」

積み木のように重ねられる照明器具「tsumi-hi」 写真右下のライトがベースユニット。ここからプラグを繋いでいくことで、いろいろな形の照明ができあがる 照明の接続に使用するプラグ




バルミューダ、LED照明など「Airline」。iPhone用置き台も

関節がスムーズに曲がるデスクライト「Airline(エアライン)」
 有限会社バルミューダデザインのブースでは、関節がスムーズに曲がるデスクライト「Airline(エアライン)」や、PC向けデスクライト「Highwire(ハイワイヤー)」などのLED照明が公開されていた。


Airlineは、3WクラスのパワーLED2個が光源 パソコンデスクでの使用を想定して作られたLEDライト「Highwire」 キャンドルスタンド型のLEDライト「Silence(サイレンス)」

 なお照明機器ではないが、ブースではソフトバンクの携帯電話「iPhone(アイフォーン)」用の置き台を、参考出品として展示している。これはiPhoneユーザーであるバルミューダの寺尾玄 代表取締役が、iPhoneをより使いやすくするためにデザインしたもの。電話がかかってきた際にもサッと手に取れて、さらに台の裏面にはiPhoneのケーブルが通せる仕様となっている。価格は2千円程度で、近日リリース予定だという。

 なお、照明器具ではないため、バルミューダのブランドとしてではなく、別ブランドで発売する予定とのこと。


近日発売のiPhone用の置き台も展示されていた。通常はこのように画面を下に置いておく タッチパネルを使用する時は、画面を表に 裏面(写真右)には、ケーブルを通す溝が刻まれている




LUMINABELLA、スプーン/ナイフ/フォークを組み合わせたセード

スプーン/ナイフ/フォークを組み合わせたセード。その名も「Hungry」
 輸入照明を取り扱うLUMINABELLA(ルミナベッラ株式会社)のブースでは、「Hungry」という名の照明器具を公開している。

 “空腹”という、照明器具としては一風変わったネーミングが気になるところだが、その疑問も製品の写真を見ればすぐに氷解するだろう。見ておわかりの通り、スプーン、ナイフ、フォークを組み合わせたセードを採用しているのだ。

 ブースのパネルによれば、デザイナーはイラン出身のAli Siahvoshi氏。「日用品を照明器具に生まれ変わらせる」「流行を辿るのではなく、人を惹きつけるユーモアとセンスを持ち合わせたデザイン」が特徴とのこと。確かに「キレイ」「カッコイイ」と感心するその前に、思わず笑顔がこぼれてしまいそうな、シャレの利いたデザインだ。その一方で、価格は309,750円という価格設定シビアではあるが……ここまで手の込んだ作りなら、さもありなんといったところか。

 なお、ランプにはE26口金の40W電球を5個使用している。


セードに接近した写真。ナイフやフォークの奥に電球が見える フラッシュを消して撮影したところ。壁に映る影もまたおもしろい




胡蝶蘭をイメージした、造花のような照明「orchid」

胡蝶蘭をイメージしたデスクライト「orchid」
 最後に紹介する照明器具は、胡蝶蘭(コチョウラン)をイメージした照明器具「orchid」だ。デザイナーは高田浩樹氏。企業のブースではなく、選抜された12人のデザイナーの作品を紹介する「100% from zero」のコーナーで紹介されている。

 まず目に入るのが、ひらがなの「つ」の字のように曲がったしなやかなアーム。そしてその先には、円形の小さなセードが左右に3個ずつ連なっている。いずれも滑らかな曲線を描いており、電化製品というよりかは、造花のような趣を感じさせる。

 ライト部は“花”の中央部にある。一見するとよく分からないが、下からのぞき込むと、確かに小さなライトが、1つずつ光っているのが確認できる。心憎い演出だ。

 よくよく考えてみれば、アーム、セード、ライトといった、デスクスタンドとしては標準的な構成ではある。しかし、発想をちょっと変えるだけで、全体のイメージは大きく変わる。デザインのおもしろさを再認識できる作品に感じられた。


花びらを描くような曲線のセード 下から覗き込むと、光源のLEDライトが見える




URL
  LIGHTSCENE(有限会社ライトシーン)
  http://www.lightscene.jp/
  バルミューダ(有限会社バルミューダデザイン)
  http://www.balmuda.com/
  LUMINABELLA
  http://www.luminabella.co.jp/
  東京デザイナーズウィーク2008
  http://www.da-npo.org/tdw08/


( 本誌:正藤 慶一 )
2008/10/30 16:57

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