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防犯ブザーの故障が多発、国民生活センターが注意喚起

~高さ1mからの落下で故障するケースも

国民生活センターの実験で使用された防犯ブザー
 独立行政法人国民生活センターは、現在市販されている防犯ブザーについて、落下などの衝撃により故障してしまうケースが多いという調査結果を発表した。ユーザーに対して注意を喚起するとともに、メーカーや関連団体に対して改善を求めている。

 同センターによると、防犯ブザーは子供を犯罪から守るため、学校側が生徒に提供するケースが多いという。全国の学校における防犯ブザーの採用率は、平成18年度は50.5%で、このうち小学校に限れば88.2%と高い数値になっている。

 しかし、同センターが防犯ブザーの落下衝撃テストを行なったところ、作動しなくなるケースが多かったという。

 このテストは、防犯ブザー8製品を、1mの高さから計6回コンクリートの床に落とし、作動するかどうかを調べるというもの。この結果、最初の2回までで6製品に故障が発生。さらに6回の落下が終わった段階で、すべての製品でブザー音が小さいまたは鳴らなくなるという故障が生じた。故障の原因は、コードの断線、部品の変形や剥がれによる断線や接触不良など。なお、テストで使われた製品はいずれも財団法人全国防犯協会連合会による「優良防犯ブザー推奨品」となっている。

 また、同センターのアンケート調査によると、防犯ブザーを配布している55市の中で、その81%となる25市で故障の苦情を受けていたという。この中には、30件以上の苦情を受けている市もある。

 同センターでは消費者にに対し、衝撃を与えるなど乱暴な扱いをしないよう呼びかけ、学校や家庭で定期的な作動確認をすることを勧めている。

 また、業界に対しては「防犯ブザーはいざという時に確実に作動するものでなくてはならない」として、さまざまな衝撃等で簡単に故障が生じないよう改善を求めている。さらに、「優良防犯ブザー推奨品」の規格の見直しも望んでいる。

【落下実験に使用された防犯ブザー一覧】
製品名メーカー10個中の
故障発生数
防犯ブザービーンズタイプアーテック4/10
防犯ブザー[ミニ型] GE004アスカ10/10
ミオマモルちゃんえむ・しー・じゃぱん9/10
丸形防犯ブザーグルマンディーズ5/10
SOSアラーム N-093サンエス技研7/10
ベルト付非常用ブザー RP-0007-Sデビカ6/10
東芝防犯ブザー DB-81東芝電池2/10
110番ブザー BH-224松下電池工業
(現パナソニック株式会社 エナジー社)
2/10


落下の衝撃により、コードが切れてしまった例 コードは切れていないものの、端子が変形したことで、接触不良によりブザーが鳴らないケースもあった




URL
  国民生活センター
  http://www.kokusen.go.jp/
  ニュースリリース
  http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20081009_2.pdf


( 本誌:正藤 慶一 )
2008/10/10 16:52

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