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アクイリオン・ワン
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CTスキャンというと、多くの人ができればお世話になりたくないと思う代物だろう。しかし、こうした領域にもデザインの力が及んでいることをエクスポの会場で体験した。東芝メディカルシステムズのCTスキャン「アクイリオン・ワン」である。
これは2007年に発表され、各所で臨床試験を経て、今年から本格配備が始まったCTスキャン。たった1回、回転するだけで脳から心臓、肝臓、膵臓など臓器全体を3D画像にしてしまうという。
驚くのは、最先端のハイテク医療機器にもかかわらず、外観がフレンドリーなこと。こうした医療機器は、業務用機器特有の素人を寄せ付けない、つっけんどんな雰囲気が漂うが、このアクイリオン・ワンは曲線中心で、真っ白の樹脂製ボディのせいか、どこか親しみが沸き、それでいながらカッコよく、未来を感じさせる、不思議なデザインである。残念ながら担当者不在のため、デザインコンセプトを詳しく聞くことはできなかったが、こんなデザインなら、一度くらいお世話になってもいいと思えるほどだ。
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曲線を組み合わせた本体は、不思議と圧迫感を感じさせない
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撮影画像を見るモニター
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グッドデザインエキスポには民生品ばかりではなく、プロ向けの製品、たとえば建設重機など、一見、デザインとは縁遠いようなジャンルの製品も、多く出品されているが、こうした大がかりな医療機器は非常に珍しい。医療現場は普通の人にとって、心理的、肉体的につらい状況にあるときに踏み入れる場所である。そこをデザインの力で改善する余地は、まだまだあるのではないか。そんなことを感じさせられる展示だ。
■URL
東芝メディカルシステムズ
http://www.toshiba-medical.co.jp/
製品情報
http://www.toshiba-medical.co.jp/tmd/products/ct/aquilion_one/index.html
( 本誌:伊藤 大地 )
2008/08/23 01:39
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