象印マホービン株式会社は、2008年度の中間決算を発表した。同社の中間期(2007年11月21日~2008年5月20日)の売上高は335億700万円(前年同期比0.8%減)、営業利益は20億円(同6.3%増)、経常利益は20億3,500万円(同17%減)、純利益は11億5,000万円(同8.3%増)となった。
主力の調理家電製品は前年同期比で1.7%減の249億4,500万円。3合炊きのIH炊飯ジャーを新規投入したが、国内市場全体で炊飯器の伸びが低迷し、売り上げが減少した。電気ポットにおいても市場が低迷しており、新製品の電気ケトル以外の電気ポットの売り上げは前年実績を下回った。好調だったのは電気調理器具。ホットプレートやグリル鍋は昨年秋のモデルチェンジ以降好調で、前年実績を上回った。
海外ではアジアを中心に電気ポットが好調に推移し、特に台湾市場においては省エネ性能の高いVE電気魔法瓶の売り上げが伸びている。
ステンレスボトルを含むリビング製品全体の売上は52億4,300万円で、前年度比7.1%増となった。マイボトル利用者の増加などからステンレスボトルやマグボトルなどが好調で、前年実績を大きく上回った。また大容量タイプやスープカップ付などの弁当箱やランチジャーも売り上げを伸ばし、ステンレスのハンドポットも前年実績を上回った。
生活家電製品部門での売上は27億7,600万円で、前年度比6%減となった。食器洗い乾燥機の販売数量の低下や、空気清浄機では販売競争の激化により全体の売り上げが低調に推移した。好調だったのは加湿器。給水しやすいもの、手入れがしやすいタイプの製品を中心に売り上げを伸ばした。
■URL
象印マホービン株式会社
http://www.zojirushi.co.jp/
平成20年11月期 中間決算短信(PDF)
http://www.zojirushi.co.jp/corp/ir/pdf/2008/2008_tyukan.pdf
( 本誌:阿部 夏子 )
2008/06/30 17:24
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