社団法人日本電機工業会(JEMA)は、2008年5月における家電製品の国内出荷金額を発表した。大型冷蔵庫が好調だったものの、洗濯機、IHクッキングヒーターなどが不調で、前年比1%減の1,061億円となった。
近年、台数の落ち込みを単価アップで補うという、高付加価値製品が牽引する流れが続いてきたが、冷蔵庫や電子レンジなど一部の例外を除き、掃除機や洗濯機など、大型家電のほとんどが金額ベースでも前年割れしている。
そんな中、冷蔵庫については、メーカー各社の激しい開発競争の舞台となっている、451L以上の大型サイズが18.4%増の55,000台と好調だった。これで19カ月連続の二桁伸長となり、市場全体を牽引。電子レンジもオーブンレンジタイプ(同7.2%増)、あたため機能のみの単機能タイプ(同14.9%増)ともに好調で、全体では同8.9%増の225,000台となった。
洗濯機は、ドラム式とそれ以外のタイプがほぼ同じ割合になるなど、ドラム式の伸長が著しいものの、全体としては振るわず、同7.2%減の90,000台だった。このほか、炊飯器(同4%減)、クッキングヒーター(同2%減)、掃除機(同6.4%減)となっている。
■URL
社団法人日本電機工業会
http://www.jema-net.or.jp/
5月の出荷実績
http://www.jema-net.or.jp/Japanese/data/2008/08.05/0805ds-coment.pdf
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( 本誌:伊藤 大地 )
2008/06/19 16:51
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