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コードレス留守番電話機「TEL-LANW60」
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三洋電機株式会社は、緊急地震速報を受信、通知するコードレス留守番電話機「TEL-LANW60」を6月1日に発売する。希望小売価格はオープンプライス。実売予想価格は40,000円前後。
緊急地震速報とは、気象庁が提供する情報で、地震発生直後に観測された振動を解析して、震源地や、地震の規模を推定し、地震の規模や到達時間を予測し、知らせるもの。
緊急地震速報には、テレビやラジオで発表される、正確度の高い「一般向け」のものと、防災行政無線による配信を行なっており、インターネット上のサービス、または専用端末のみで受信可能な迅速性の高い「高度利用向け」の2種類がある。一般向けは携帯電話などの端末でも受信できるサービスがあるものの、高度利用向けの情報は、配信先が限定されている為、これまで一般家庭などで利用する手段がほとんどなかった。
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強い揺れが予測される地域と到達時間を予告する「緊急地震速報」
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緊急地震速報にはインターネットや専用端末など配信先が限定されている「高度利用者向け」と、テレビやラジオで配信されている「一般向け」の2種類がある
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一般向けの情報は確実性が優先されるため、情報が遅れる場合があるという
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TEL-LANW60は、親機をLANケーブルでパソコンにつなぐことで、高度利用向けの緊急地震速報を受信し、通知する電話機。NTTコミュニケーションズが提供する「OCN緊急地震速報」のサイトに自宅の緯度・経度などをあらかじめ登録することで、自宅付近に発生が予測される地震の規模・到達予測時間の情報を親機が受信する。受信した情報は80dBの音声で本体から流されると共に、画面が赤く点灯し注意を促すという。同社では、通常24時間通電状態にある電話機の特性を活かし、「24時間、緊急地震速報に対応するサービス」としている。
なお、TEL-LANW60で、緊急地震速報を受信するにはインターネットに接続できる環境にあることと、NTTコミュニケーションズが提供する「OCN緊急地震速報」のサイトに登録することが必要条件となる。
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常に通電状態にある電話機の特性を活かして24時間緊急地震速報に対応するサービスとして位置づける
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情報を受信すると、子機のスピーカーから80dBの音声が流れると共に、液晶画面に予測震度が表示される
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親機裏には電話線をつなぐジャックのほかにLANケーブルの差し込み口もある
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緊急地震速報を受信した際の子機の様子
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画面が赤く点灯して注意を促す
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画面には予測震度が表示される
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また、あらかじめEメールアドレスを登録しておくと、自宅にいない場合でも自宅付近の緊急地震速報の情報がメールで配信される「緊急地震速報メール通知機能」を搭載。登録できるアドレスは3件までで、子機で直接登録できるほか、パソコンで登録が可能。
そのほか、子機には地震発生後の停電時に懐中電灯として使える「簡易ライト」が搭載されている。簡易ライトは充電満了時で最大10時間使用可能とする。
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親機が緊急地震速報を受信するとあらかじめ登録しておいたEメールアドレスに通知メールが配信される
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子機の上部分。写真は通電中の様子
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地震発生後に懐中電灯代わりになる「簡易ライト」が搭載されている
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電事業部 企画統括部 デジタル商品企画部 デジタル企画一課 担当課長の高橋典考氏
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三洋電機 家電事業部 企画統括部 デジタル商品企画部 デジタル企画一課 担当課長の高橋典考氏は「自分も阪神大震災によって、地震後のパニック状態の恐ろしさを体験した。これまで一般的ではなかった高度利用向けの情報を提供することで、より迅速な対応ができるのではないか」と述べた。
本体は子機2台、親機1台の3台構成になっており、親機は電話線、LANケーブルをつなぐステーションとなっており通話はコードレスタイプの子機2台で行なう。液晶画面は大型のカラー液晶、さらに漢字表記を採用するなど使いやすさにも配慮した。
そのほか、パソコンで親機の電話帳の変更・登録ができる「電話帳編集機能」、留守番電話に新たに用件が登録されると、あらかじめ登録していたEメールアドレスに通知される「留守録通知機能」などが搭載されている。
本体サイズは親機が126×125×38mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は330g。子機が163×44×29mm(同)で、重量は138g。通信方式は2.4GHz帯のデジタル方式を採用。親機は最大4台まで増設可能。なお、増設用の子機は7月以降の発売を予定しているという。
■URL
三洋電機株式会社
http://www.sanyo.co.jp/
ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0806news-j/0610-1.html
( 本誌:阿部 夏子 )
2008/06/10 17:40
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