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三菱、バスタブの栓を抜くだけで配管を自動掃除するエコキュート

~ヒートポンプ式の床暖房システムも

「SRT-HP55WDX3」の貯湯ユニット
 三菱電機株式会社は、風呂の配管内を細かい泡で掃除するエコキュート「SRT-HP55WDX3」など3機種を、6月10日より発売する。希望小売価格は、タンク容量が550Lの「SRT-HP55WDX3」が939,750円、460Lの「SRT-P46WDX3」が834,750円、370Lの「SRT-HP37WDX3」が750,750円。

 追い焚きや保温機能を備えたエコキュートで、配管の自動清掃機能を新たに搭載した点が特徴。同社によると、追い焚き機能付きの給湯器を使用するユーザーに対して行なった独自の調査で、約9割以上が風呂の配管の自動洗浄機能に魅力を感じるという結果を得たという。

 本製品では、一般的な製品の直径数ミリの気泡よりも、約1/100の大きさとなる微細な泡「マイクロバブル」を発生することで、配管内に付着する皮脂汚れを自動で掃除する「バブルおそうじ」機能を採用。「バブルおそうじ」は、入浴後に浴槽の栓を抜くことで自動的にスタート。循環運転とともにマイクロバブルを発生し、泡は配管や熱交換機内に付着した皮脂汚れを吸着、汚れを落とす。排水完了後は、マイクロバブルを伴う注水で、配管に残った汚れを洗い流す仕組みになっている。


追い炊き機能付きの給湯器を使うユーザーからは、配管の自動掃除を望む声が9割を越えた 微細な泡を発生することで、配管内の皮脂汚れを取り去ることができる 会場にて公開された微細な泡「マイクロバブル」

スライドガラスに疑似汚れを付けて、マイクロバブルの有無がどれだけ汚れの落ちに差が出るかを比べる実演も行なわれた こちらがマイクロバブルが発生する水槽に浸したスライドガラス マイクロバブルなしの水槽に付けたスライドガラス。こちらの方が汚れが残ってしまっている

マイクロバブルを使った自動掃除の手順 常に配管内をキレイな状態に維持するという

 また、リモコンには5インチの大型バックライトを採用し、表示部の見やすさを向上。さらに1つのスイッチに1つの機能だけを割り振ることで、直感的な操作が可能になっている。

 このほか、ヒートポンプユニットを昨年モデルよりも4kg軽い52kgに、高さも現行品「SRT-HPU45A2」の732mmよりも低い638mmとし、施工性・搬入のしやすさを高めている。

 SRT-HP55WDX3の本体サイズは、貯湯ユニットが2,100×700×825mm(幅×奥行き×高さ)で、ヒートポンプユニットが732×800×285mm(同)。APF(年間給湯効率)は3.0、COP(中間期エネルギー消費効率)は4.2。

 なお、寒冷地用のタイプも用意されており、外気温がマイナス25℃の条件でも使用可能となっている。

 三菱電機 群馬製作所 営業部長の長谷川和弘氏は、本製品の自動清浄機能について「風呂の配管の掃除を実際にしたことがある人は、配管の中から黒いモノが出てきて『なんだこんなに汚かったのか』と驚いた方も多いと思う。そういった汚れも本製品は自動で洗浄する」と述べた。続けて「当社では、エコキュートで主流の460L、大家族用の550L、狭小地用の薄型タイプを業界で初めて発売し、また2年前からは本体裏のパネルを外さずに電気配線ができる『パネル外さず施行』を取り入れている。しかし今回は、エンドユーザーに直接のメリットがある機能を備えたいと思っていた」と語った。


リモコンでは視認性を向上するために、大きなホワイト液晶を採用 ヒートポンプユニットの高さを約10cmほど低くした 三菱電機 群馬製作所 営業部長 長谷川和弘氏

 また、ヒートポンプの採用でランニングコストを抑える床暖房システム「エコヌクール」を6月2日発売する。システム全体の希望小売価格は、約17畳の場合で926,625円。

 エコキュートと同様に大気中の熱を取り入れることで、小さいエネルギーで暖房能力を得られるヒートポンプ式を採用する床暖房システム。本製品では、水の流量を必要なだけ自動で調節し、システムを効率的に運用する「DCポンプ」を採用することで、従来製品よりもランニングコストを約10%低減した点が特徴。このほかにも、通常モードの55℃よりも5℃高い60度のお湯で温めるモードや、揚程(ポンプが水を汲み上げる高さ)を従来製品から約30%高めるほか、熱交換ユニットの小型化・軽量化も図っている。


床暖房システム「エコヌクール」 「エコヌクール」で使用される室外機(左)と、熱交換ユニットのカットモデル(右) 床の下に温水を通し、アルミ面を伝って床を温める

必要な流量をコントロールする「DCモーター」を採用することで、ランニングコストが約10%向上した 地域別のランニングコストの試算と、ボイラー式・電気式における床暖房システムのランニングコストの比較

通常の55℃よりも5℃高い60℃の出湯モードを搭載 熱交換ユニットは従来製品よりもコンパクトに

上席常務執行役 リビング・デジタルメディア事業本部長 中村一幸氏
 発表会ではこの2製品のほか、IHクッキングヒーターや太陽光発電システムなど、三菱電機のオール電化関連製品が多数公開された。上席常務執行役 リビング・デジタルメディア事業本部長の中村一幸氏は、三菱電機のオール電化事業について「家庭で必要とされるオール電化機器をすべて自社製でそろえている。家まるごとのオール電化をもっと推進していきたい」と語った。またガス併用住宅がオール電化に変わると、年間でガス併用住宅の30.7%となる約1.5トンのCO2が削減でき、これに家庭用太陽光発電を取り入れると、ガス併用住宅の62.5%となる3トンが削減できるという試算データを公開し、オール電化の高いCO2削減効果をアピールした。


オール電化に加えて家庭用太陽光発電設備を導入すれば、ガス併用住宅よりも約3t(62.5%)のCO2発生量をカットできるという 住宅用の太陽光発電システム「ダイヤモンドソーラー」 人感センサーで人の居場所を検知し効率の良い空調を実現するエアコン「霧ヶ峰」

食品をより均一に加熱するIHクッキングヒーター「CS-G37HWS」 ビルトイン用の食洗機も取り扱っている 三菱電機では家庭向けのオール電化機器を一式取り扱っており、家まるごとのオール電化を提案する




URL
  三菱電機株式会社
  http://www.mitsubishielectric.co.jp/
  三菱電機 オール電化タウン
  http://www.mitsubishielectric.co.jp/all-denka/
  三菱電機 エコキュート
  http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/diahot/ecocute/
  オール電化 関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/alldenka.htm

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三菱、エアコン「霧ヶ峰」最新モデルのメカニズムを公開(2008/02/28)
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( 本誌:正藤 慶一 )
2008/06/03 00:00

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