松下電器産業株式会社は、27日、2007年度の決算を発表した。売上高は前年比0.4%の微減となる9兆0,689億2,800万円だったが、営業利益が同比13%増の5,194億8,100万円、純利益は同比29.8%増の2,818億7,700万円となった。同社では過去最高額を記録したとしている。
売上が前年をわずかに割ったことについて、同社では、日本ビクターとその連結子会社が2007年8月より持分法低起用関連会社となり、それ以降の売上が除外されていることによるもの。
生活家電製品を取り扱うアプライアンス部門に限ると、売上高は1兆2,830億円で同6%の増加となった。商品別でみると、冷蔵庫は同9%増の1,104億円、エアコンが同9%増の2,722億円と、好調な数字だった。全売上におけるアプライアンス部門の構成比は14%となっている。
またROE(株主資本利益率)は5.6%から7.4%へと増加している。
同社では2008年度の全体の売上は、2007年度から1%増の9兆2,000億円と予想している。なお2008年度は、2009年度までに売上高10兆円、ROE10%を目指す「GP3計画」の中間年度となっている。
2008年度の経営方針として、「成長を軌道に乗せる」「収益体質を強化する」の2点を標榜。さらに重点テーマとして、原価低減を目指す「モノづくりイノベーション」、省エネ製品を拡大しCO2排出量を削減する「エコアイディア」、デジタルAV・カーエレクトトロニクス・生活快適実現・半導体の4分野の商品力強化を狙う「4つの事業戦略」、欧米やアジアでの成長を目指す「海外二桁増販」を実践するとしている。
また、現在生活家電分野の製品で展開されている「ナショナル」ブランドを、2009年度中に「パナソニック」へ改変することも確認した。
■URL
松下電器産業株式会社
http://panasonic.co.jp/
ニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn080428-6/jn080428-6.html
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( 本誌:正藤 慶一 )
2008/04/28 19:11
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