福井コンピュータ株式会社は、株式会社日立製作所の指静脈認証技術を搭載し、個人に合わせた運動ができる業務用フィットネス機器「medimo(メディモ)」シリーズ12機種を、4月1日より発売する。価格は180万円前後。
主にフィットネスジムでの使用を想定した、ネットワークに対応する業務用トレーニング機器。指の静脈にて個人を特定する、日立製作所の「日立指静脈認証装置 PC-KCA100」を、業界で初めて搭載した点が特徴。これにより、指を読み取り装置に入れるだけで個人が特定でき、それぞれに合った運動量・シートポジションに自動的に設定ができる。また、ネットワーク対応タイプのmedimoなら、カードを忘れた場合でも指紋認証でジムの利用が可能でき、運動履歴の確認も行なえる。なお、日立の指静脈認証技術は、銀行のATMで採用されるなどの実績がある。
さらに、通常のトレーニングモード以外にも、シートに座ってグリップを握ると、自動的にマシーンが動いて利用者に運動を促す「medimotion(メディモーション)」機能も備えている。また、マシンの負荷には、一般的に使用されている重りではなく、トルクモーターを採用することで、細かい負荷が調整できるようになった。これらにより、同社では高齢者や力の弱い女性でも無理なくトレーニングできるとしている。
このほか、液晶には大型のタッチパネルを搭載。また、トレーニング内容の管理機能も備えている。
福井コンピュータ株式会社 取締役常務 ITソリューション事業部 事業部長の伊予 徹也氏は、指静脈認証技術を導入した経緯について「もともとプロトタイプではICカードで認証を行っていた。しかし、実証実験を重ねるうちに、カード忘れた場合や運動して汗がカードについてしまった場合に、非常に具合が悪いことがわかり、そこで一番精度が良いであろう日立の指静脈認証技術に行き当たった」と語った。今後はジムだけでなく、病院、福祉施設に対しても提案を行なうという。
本製品は、27日から29日にかけて東京ビッグサイトで開催する「健康博覧会2008」にて出展される。
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日立製作所の指静脈認証装置を導入。フィットネス機器で生態認証技術を採用したのは「業界初」
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液晶モニター上部の認証装置に指を入れると……
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個人が特定される
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太ももの筋肉を引き締める「レッグ・エクステンション」を使用しているようす。
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トレーニング中の画面では、消費カロリーや運動のリズムの早さを知らせてくれる
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シート位置の設定画面。次回利用時は、認証後に自動的に前回設定したポジションへとシートが動く
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負荷は一般的な錘(おもり)ではなく、トルクモーターを使用する
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錘用のスペースが省けるため、本体は比較的コンパクトになっている
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福井コンピュータ株式会社 取締役常務 ITソリューション事業部 事業部長の伊予 徹也氏
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■URL
福井コンピュータ株式会社
http://www.fukuicompu.co.jp/
株式会社日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/
ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2008/02/0218.html
( 本誌:正藤 慶一 )
2008/02/18 13:49
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