家電Watch logo
記事検索
最新ニュース
【 2009/03/30 】
世界の家電需要、電子レンジやエアコンなどが伸長
[15:49]
【 2009/03/27 】
三洋、消費電力が少なく除菌/脱臭効果も高い新電解水技術
[17:50]
シャープ、レンズ搭載で照射範囲が広くなったソーラー・LED照明
[15:16]
パナソニック、深澤直人デザインの照明器具
[00:04]
京セラ、京都府本庁舎に太陽光発電システムを設置
[00:03]
【 2009/03/26 】
ジレット、T字カミソリ「フュージョン5+1」とマンダム製品のコラボモデル
[17:08]
三洋、ドイツ「ミュージックメッセ」にeneloopを出展
[16:47]
パナソニック、最新美容家電が使えるサロンをEchika池袋にオープン
[00:03]
【 2009/03/25 】
Honeywell、手入れが簡単な静音仕様のサーキュレーター
[17:58]
2月のエアコン出荷実績、前年比13.3%の2ケタ減
[16:00]
2月の家電出荷額は前年同月比0.3%減の1,091億円
[15:59]
エレクトロラックス、世界のリゾートをイメージしたサーキュレーター
[15:02]

【ENEX 2008】
ナショナルの温水洗浄便座など「省エネ大賞」受賞機器が集合


 省エネルギー・代替エネルギー製品の展示会「第32回 地球環境とエネルギーの調和展 ENEX2008」が、30日、東京ビッグサイトで開幕した。会期は2月1日までの3日間で、入場は無料。

 会場では、17日に経済産業省所管の省エネルギーセンターが発表した「省エネ大賞」の2007年度受賞機器が多数公開されている。本誌では、省エネ大賞でもっとも価値のある製品に贈られる経済産業大臣賞、次点の資源エネルギー庁長官賞、省エネルギー庁長官賞を受賞した製品を順に紹介する。






ナショナル、経済産業大臣賞受賞の温水洗浄便座などを公開

経済産業大臣賞を受賞した温水洗浄便座「ビューティー・トワレ」
 ナショナル(松下電器産業/松下電工)は、経済産業大臣賞に選定された温水洗浄便座「ビューティー・トワレ DL-GZ」、蛍光灯照明器具「環境配慮型照明器具 Wエコ」などを公開した。

 DL-GZシリーズは、トイレに人が入ると人感センサーがそれを感知、使用時のみ洗浄に使用するお湯と便座を温めることで、省エネ効果を高めた点が特徴。また、使用前には便器内に水の膜を張ることで、汚れを便器につきにくくし、便器を清潔に保つ機能も備えている。年間使用電気量は81kWhで、2012年度の省エネ基準に対する省エネ達成率は167%。また、年間電気代は、従来製品から約73%、約4,900円カットした1,782円となっている。

 「環境配慮型照明器具 Wエコ」は、工場やオフィス、販売店向けのHf蛍光灯。専用のインバーターを搭載することで、1灯で従来製品「FLR40」2本分と同程度の明るさを持っている。さらに、消費電力を「FLR40」2本分から約35%抑え、寿命も1.5倍に伸ばすなど、省エネ、省資源の面でも高い能力を持っている。

 このほか、省エネルギーセンター会長賞を受賞したタンクレストイレ「アラウーノ」や、昨年の省エネ大賞を受賞した断熱材「U-Vacua」なども公開されている。


人感センサーがトイレに人が入ってきたのを感知するとともに、便座の温めを開始する。写真中の赤い光は温めのイメージで、実際の製品では光らない 従来製品と比べ、年間で約4,900円の電気代の節約になるという

便座のカットモデルも公開された
瞬間湯沸しユニットの内部構造
瞬時に温まる「マイクロチュービングヒーター」と、熱をよく伝える「アルミ合金」を採用することで、素早い温めを可能にする

ビューティー・トワレと同じく、経済産業大臣賞を受賞した蛍光灯「環境配慮型照明器具 Wエコ」 1灯で従来製品2灯分と同じ明るさを備え、しかも消費電力や寿命といった点でも優れている タンクレストイレ「アラウーノ」は、ブラシを使った掃除が2~3カ月不要で“全自動おそうじトイレ”を謳う

薄く断熱効果の高い断熱材「U-Vacua(写真左)」は、昨年度の経済産業大臣賞を受賞 冷蔵庫やエコキュートの貯湯ユニットに使用されている こちらは省エネ大賞に応募したものの受賞できなかったハロゲン電球「ダイクロプレミア」。30Wタイプ(中央)は、従来製品「ダイクロビーム」40W(左)と同じ明るさを持ちながら、消費電力を抑えている




次点の資源エネルギー庁長官賞には、三菱の換気扇、東芝のエアコンが選出

 経済産業大臣賞の次点となる資源エネルギー庁長官賞には、三菱の換気扇「“MINIMO”搭載パイプファン」、東芝のエアコン「大清快 RAS-402BDR」など5製品が受賞した。各社とも、会場にて製品を公開している。

 三菱の「“MINIMO”搭載パイプファン」は、リビング/洗面所/トイレの換気に使用する換気扇で、「世界最小サイズ」を謳うモーター「MINIMO(ミニモ)」を搭載したのが特徴となっている。これにより、従来製品では換気口の半分がモーターで塞がれていたのが改善され、風路面積が拡大。従来よりも風量が約25%増え、消費電力を約22%カットしたという。また、風量は毎時120立方mで、同社では「業界最大の開放風量」としている。


 東芝のエアコン「大清快 RAS-402BDR」は、コンプレッサーとインバーターを改良し、また空気清浄ユニットを小型化して空気抵抗を抑えるなどで、「業界トップ」の省エネ能力を持つとするエアコン。10年前の機種と比べ、1年間の電気代を約14,600円削減するという。


三菱の換気扇「“MINIMO”搭載パイプ用ファン」。リビング・洗面所・トイレの換気扇として使用される 写真上が“MINIMO”の換気扇。下の従来製品と比べて風量が強い。また、写真下部で表示されている消費電力の数値も“MINIMO”の方が低い モーターのサイズが小さくなったため、風路が広くなり、空気抵抗が低減された

東芝のエアコン「RAS-402BDR」。カットモデル中央の青いユニットが、室内の空気を清浄する「プラズマイオンチャージャー」 プラズマイオンチャージャーと、従来製品に導入されていた空気清浄ユニット。通風路の占有面積を1/3以下に狭めたため、空気抵抗が約10%低くなった 写真中央が、 RAS-402BDRで採用されているコンプレッサー。冷媒の通り道を2本から1本に変えることで、冷媒を吸い込む際の抵抗値を抑えている




省エネルギー庁長官賞はエアコンや冷蔵庫、エコキュートも受賞

 このほか、日立のエアコンや冷蔵庫、東芝の蛍光灯やLEDダウンライト、三洋・ダイキンのエコキュートといった、省エネルギー庁長官賞を受賞した12製品も展示されている。


日立の冷蔵庫「R-X6000」は、食物の鮮度を保つ「真空チルドルーム」が特徴。従来機種よりも内容積を約6%拡大しながらも、消費電力量を約20%抑える省エネ化も進めている 同じく日立のエアコン「ミストで清潔 ステンレス・クリーン 白くまくん」Sシリーズ。熱交換器と送風系を改善することで、省エネ性の向上を図っている。また、幅を11年前のエアコンと同等の79.8cmとすることで、古い機種からの買い替えに対応する Sシリーズの室外機。モーターの回転数に適した電流を流すベクトル制御を搭載することで、電流をスムーズにし、効率的な運転が可能になるという

東芝の電球型蛍光灯「ネオボールZリアル」100Wタイプ。業界トップクラスの省エネ性能、コンパクトサイズを謳う ネオボールZリアルのカットモデル 東芝のLEDダウンライト「E-CORE」シリーズ。白熱灯と同等の明るさを持ちながら、年間のCO2排出量を約85%抑えられるという

三洋が北海道電力と共同開発した「SHP-TCCH37F-GK」は、給湯以外にも暖房にも使用できる多機能型の寒冷地用エコキュート。CO2冷媒と暖房水で直接熱交換する「直接加熱方式」を採用する ダイキンの「ダイキンエコキュート EQ37JFV/JFVE/JFVH」は、CO2の圧縮機と熱交換器を改良することで、COP値を業界で初めて5.1とした ダイキンエコキュートの貯湯タンクのカットモデル




昭和の暮らしを支えた、昔懐かしい洗濯機の展示も

会場入り口付近には、ナショナルの古い洗濯機の展示も行なわれた。写真は1953年の「MW-102」。当時の価格は46,900円 こちらは1962年の「N-811」。価格は27,500円 本体脇のローラーに洗濯物を通し、脱水する

1990年の「NA-F50Y5」。価格は83,000円
ボディには“ファジィ”の文字が
2007年のななめドラム式洗濯機の最新モデル「NA-VR2200R」




URL
  ENEX 2008
  http://www.enex.info/

関連記事
ナショナルの温水洗浄便座が「省エネ大賞」を受賞(2008/01/17)


( 本誌:正藤 慶一 )
2008/01/30 17:47

- ページの先頭へ-

家電Watch ホームページ
Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.