株式会社UL Japanは、クリスマスで一般家庭に飾られる電飾などのホームデコレーションについて、使用上の注意を公開した。UL Japanは、米国の製品安全認証機関であるUnderwriters Laboratories社の日本法人。
クリスマスが近づくと、街中や一般家庭ではサンタクロースやトナカイ、もみの木などをテーマとしたイルミネーションがよく見られるが、同社では「電気を使用していることから、設備、使用法に充分注意が必要」「冬の乾燥する時期には火災が起こりやすい」ことを指摘。実際に消防庁のデータでは、平成18年の秋から冬の時期(1月~3月、10月~12月)の火災発生件数は29,224件で、同年の春から夏(4月~9月)の24,052件よりも1.2倍に増えている。同社は、屋内でもみの木をデコレーションする場合は、こまめに水を与えることが重要とし、一方、屋外の場合は漏電を防ぐため、防水対策が重要だとしている。
同社ではまた、庭や玄関のイルミネーションのため、屋内用の延長コードを屋外で使ったり、屋内のコンセントから延長コードを引っ張って窓に挟んで使用しているケースを「危険な状態」と注意を促している。屋内用の延長コードは、基本的に防水または防滴処理が施されていないため、漏電するケースがあるという。また、窓にコードを挟むことでコードのカバーが剥がれ、剥き出しになった導電部がサッシの金属部分に接触することで、漏電が発生、停電あるいは最悪の場合は火災に至る恐れもあるとしている。
同社では、ホームデコレーションを行なう場合は、使用する機器に間違いがないかを確認し、細心の注意を払うことを呼びかけている。さらに注意点として、以下の7点を挙げている。
1.室内にツリーを飾る際は、火や熱を発する機器から最低1m離して設置する。
2.屋外のデコレーションには、必ず屋外用のライト/飾り/延長コードを使用する。
3.割れたソケットやゆるんだワイヤーは、感電や火災につながる可能性がある。使用前に飾りが古くないかを確認し、新しいものへと取り替える。
4.ひも状の飾りはステープラーや釘で止めず、専用のプラスチックフック、クリップを使用する。また、接続可能な飾りの数をパッケージで確認する。
5.延長コードに多くの飾りを接続しない。
6.外出中、就寝中は電源を落とす。
7.製品の注意書きをよく読み、それにしたがって使用する。
■URL
株式会社UL Japan
http://uljapan.co.jp/
( 本誌:正藤 慶一 )
2007/11/30 16:16
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