公正取引委員会は27日、アース製薬のトイレ用芳香洗浄剤の効能表示に行き過ぎた点があったとして、同社に対して排除命令を行なった。
今回、問題になった製品は「銀イオン+フッ素コートセボン」「銀イオン+フッ素コート液体セボン」および2商品の詰め替え用パッケージの合計4商品。トイレの給水タンクに取り付けるタイプの芳香洗浄剤で、パッケージには、該当製品から銀イオン成分が染み出し、除菌効果や防汚効果があるなどと表記されていた。
公取委によると、実際には薬剤に含まれる銀イオンの量が極めて少なく、除菌効果は認められなかったという。公取委は、事実と異なる内容を表記して消費者を誘因する行為を禁じた「不当景品類及び不当表示防止法」に基づき、同社に対して排除勧告を行なった。今後、同様の表示を行なわないこと、事実を消費者に対して周知すること、再発防止策を講じることなどを求めている。
アース製薬は今回の問題について、同社ホームページ上で謝罪。「当該製品は芳香・洗浄・防汚の製品機能を従来どおり備えておりますが、当製品をお持ちのお客さまで返却をご希望される方には、専用フリーダイヤルを設置し誠意を持って対応させていただきます」としている。
■ お問い合わせ先
セボンお問い合せセンター
Tel.0120-05-8001
■URL
公正取引委員会
http://www.jftc.go.jp/
アース製薬株式会社に対する排除命令について(PDF)
http://www.jftc.go.jp/pressrelease/07.november/07112701.pdf
アース製薬株式会社
http://www.earth-chem.co.jp/
お詫びとお知らせ(アース製薬)
http://www5.mediagalaxy.co.jp/earth-chem/whatsnew/99/data.pdf
( 本誌:伊藤 大地 )
2007/11/27 18:21
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