社団法人日本電機工業会(JEMA)は、2007年10月の家電製品の国内出荷統計を発表した。出荷金額は合計で1,220億円で、前年同月比で5.3%の増加となり、7カ月連続で前年の実績を上回った。
分野別で見ると、冷蔵庫と掃除機が、それぞれ前年同月比で13.2%、10.9%の2ケタ増を記録した。このほか、換気扇が同9.2%増、炊飯器も同8.5%増と、好調な数字を残している。JEMAでは、大型・高付加価値商品の伸長により、金額の前年比が台数の前年比を上回る品目が多いとしている。
台数ベースでは、電子レンジ(同9.5%増)、冷蔵庫(同5.8%増)、掃除機(同2.8%増)で対前年を上回っており、一方で洗濯機(同4.2%減)、炊飯器(同4.4%減)では下回っている。また、大型機種は高い数値を残しており、451L以上の大型冷蔵庫は同38.5%、洗濯容量9kg以上の大型洗濯乾燥機では同19.4%と、2ケタ増となっている。このほか、炊飯器ではIH式の構成比が7割を超えた。
前月、30カ月ぶりに前年同期比でマイナスを記録したクッキングヒーターの出荷台数は、同2.6%減で2カ月連続でのマイナスとなった。JEMAでは、建築基準法の改正による建築確認の審査基準の強化の影響で、8月以降の新設住宅着工戸数が引き続き減っていることを要因としている。
|
2006年10月から2007年10月までの出荷金額の月別推移
|
■URL
社団法人日本電機工業会(JEMA)
http://www.jema-net.or.jp/
出荷統計実績について
http://www.jema-net.or.jp/Japanese/data/2007/07.10/0710ka-koku.htm
■ 関連記事
・ 9月の家電出荷実績、前年同月比0.6%の微増で1,278億円(2007/10/22)
( 本誌:正藤 慶一 )
2007/11/21 00:00
- ページの先頭へ-
|