社団法人日本電機工業会(JEMA)は、2007年度上期(4月~9月)における、エアコンや冷蔵庫など生活家電製品の国内出荷金額を発表した。出荷金額は合計で1兆671億円で、前年同期比で3.3%の増加となった。品目別のデータでは、家庭用エアコンが3,559億5,700万円(同5.1%増)、冷蔵庫が2,023億2,300万円(同1.9%増)、洗濯機が1,342億6,500万円(同3.5%増)と、いずれも堅調な数字を見せた。
その一方で、台数ではそれぞれ473万9,000台(同3.1%減)、231万6,000台(同3.7%減)、217万8,000台(同3.1%減)と、軒並み減少している。
JEMAではこの要因について、大型・高機能機種の好調を挙げている。エアコンについては、最需要期とされる7月の天候不順で、出荷台数は落ちたものの、自動清掃機能やセンサーなどが搭載された高機能機種により、出荷金額はプラスとなった。冷蔵庫では、消費者の大容量化へのニーズから、従来機種と同じ設置スペースながら容量を増やした製品が伸びており、特に容量が451L以上のタイプでは、2006年9月より13カ月連続で2ケタの伸びが続いている。洗濯機では、洗濯容量が9kg以上の大型機種は同83.6%増と大幅な伸びを示しており、大型化が進んでいる。
JEMAでは下期について、金額ベースでは高機能タイプが引き続き伸長し、微増で推移すると予測。台数ベースでは、消費税が3%から5%に引き上げられる前の「駆け込み需要」から10年経ち、買い替えサイクルを迎えているのにもかかわらず、7月の天候不順の影響で買い替えが進まなかったことから「下期は前年並みに回復することを期待している」とした。
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2007年度 上期の主要品目別国内出荷実績
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■URL
社団法人日本電機工業会(JEMA)
http://www.jema-net.or.jp/
2007年度 上期白物家電の国内出荷実績の状況(PDF)
http://www.jema-net.or.jp/Japanese/news/pdf/071026.pdf
( 本誌:正藤 慶一 )
2007/10/29 13:52
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