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三菱電機照明 静岡工場
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三菱電機照明株式会社は24日、静岡県掛川市にある同社のショウルームを報道陣に公開した。
三菱電機照明は、三菱電機の中では、家電製品を扱うリビングデジタルメディア事業本部に属する会社で、家庭向け/事業所向け問わず、照明器具全般を扱う部門となっている。同社によると、部品の板金加工から、製品の出荷までを一貫生産できる点が静岡工場の強みという。
同社は三菱電機の連結対象となっており、単体での売上高や利益などは非公表となっているが、出荷金額ベースで180~200億円、うち2割がインバータ単体や照明器具をOEM販売した売上が占めるという。
静岡工場は照明器具やインバータを一環生産する同社の基幹工場。工場併設のショウルームは10月1日にリニューアルされたばかりで、住宅用・施設用の照明機器のほか、LEDなど先進技術に関わる展示も行なわれている。神奈川県鎌倉市の本社にあるショウルームに次ぐ大きさで、展示面積は約330平方mとなっている。
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三菱電機照明代表取締役社長の中村俊夫氏
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同社代表取締役社長の中村俊夫氏は、業界動向について「店舗のリニューアルなどで施設用は少しずつ動き始めているが、住宅用は厳しい。前年割れが続く状況」とした上で、「業界全体では家庭用が6、施設用照明が4の割合だが、当社は2007年度見込みで7割以上が施設用。今後もここに注力する」と語った。また、「インバータの開発・製造技術が強みだが、LEDの開発も積極的に進めている」としている。
以下、ショウルームや工場内の模様を写真でお伝えする。
● 工場内の様子
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照明器具を取り付ける鉄板の基材
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プレスした基材を加工していく。セル生産方式を採用
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部品は5台分のみを手元に置く。こうすることによって、取り付け忘れがあってもすぐに気づくことができるという
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後ろに準備されているのはインバータ
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部品が入った箱
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工程によって、ラインも併用している
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工場の照明も省エネ化
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外国人の工員もいるため、作業場のプレートにはポルトガル語が併記されている
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部品の取り付け工程
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基材に部品を取り付けていく
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加工された基材がラインで流れてくる
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部品の入ったカートの置き場所などは厳密に定められている
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ロボットが梱包された箱を台車に積んでいく
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基材のプレスから梱包までを一貫して行なえるのが強みという
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● ショウルームの様子
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施設用のLED照明「LED WING」羽状の部品にLEDが取り付けられている。羽の部分が稼働し、角度調整が行なえるのが特徴
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4つの白色LEDを搭載
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LED拡大部
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LEDを使った方向指示板
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特殊なアクリル基材を使用することで、LEDながら明るさ、見やすさを兼ね備えているという
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LEDを7個搭載する
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リニューアルされたショウルーム
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店舗ディスプレイ用のLED照明も展示
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5.8W 電球色のLEDライト
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ジャイロタイプの2W LEDライト
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自由に角度を変えられる
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3.1WタイプのLED照明
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拡大部
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業務用蛍光灯も展示されている
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インバータ技術が同社の強みという
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インバータの内部構造
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グッドデザイン賞を受賞したスポットライト「etulo S」シリーズ
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黒一色の外観は目を引く
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■URL
三菱電機株式会社
http://www.mitsubishielectric.co.jp/
三菱電機照明株式会社
http://www.mitsubishielectric.co.jp/group/mlf/
( 本誌:伊藤 大地 )
2007/10/24 17:22
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