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ブラウンの電動歯ブラシのラインナップ
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P&G(プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社)は、電動歯ブラシの有効性を解説する報道関係者向けのセミナーを、15日に開催した。
本イベントは、P&Gのブラウン部門から10月にリニューアル発売された電動歯ブラシ「ブラウン オーラルB デンタプライド/プロフェッショナルケア」シリーズの発売イベントとして行なわれるもの。両製品とも、ブラシを上下左右に動かして、効果的に歯垢を取り除く「3Dパルスアクション」を搭載している。また、上位機種の「デンタプライド」では、口臭の原因とされる舌苔を取り除くためのブラシが、中位機種の「プロフェッショナルケア」では「D195453X」タイプに、歯を自然な白さに磨くポリッシュモードを追加している。
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上位機種の「デンタプライド D255364X(左)」と、「D255263(右)」
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中位機種の「プロフェッショナルケア D195453X(左)」、「D195352(中央)」、「D195231(右)」
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下位機種の「ソニックコンプリート S1800(左)」と、「S185252(右)」
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P&G プロフェッショナル・オーラルヘルス 渡邊幸彦氏
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セミナーでは、P&Gのプロフェッショナル・オーラルヘルスの渡邊幸彦氏が、ブラウンの電動歯ブラシの有効性について解説した。
渡邊氏はまず、歯周病の危険性を指摘。成人の約半分は歯周病にかかっており、また感染症であるために、さまざまな全身疾患に関与する危険性があるという。渡邊氏はこれを受けて「口内衛生を認識することが重要」と指摘したが、歯周病の原因となる歯垢は、口腔内で「バイオフィルム」と呼ばれる構造体となっており、歯科衛生士が行なうPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)など、機械的なブラッシングでないと取りにくいという。
口腔衛生を保つには、歯科医に通院して清掃する「プロフェッショナルケア」と、その指導に応じて患者自らが行なう「セルフケア」の2つの方法があるという。しかし、同社の調査では、患者の1回のブラッシング時間の平均は57秒程度で、理想とされる2分を超えていないという結果になるなど、セルフケアが満足に行なわれていない現状があるという。渡辺氏は、電動歯ブラシが「短時間で効果的に除去」「タイマー機能でモチベーションを維持」「テクニックの不要」という特性を持っていることから、「プロフェッョナルケアを受けた後の口腔健康を維持するのにベスト」と語った。
ブラウンの電動歯ブラシでは、ヘッドが上下左右に振動する「3Dパルスアクション」を備える製品があるが、渡辺氏はこれについて「歯間や底辺部、歯茎部にもブラシが届いて、歯垢を落とす効果がある」とコメント。さらに、タイマー機能がブラッシングのモチベーションを維持することから、ブラッシング時間とテクニックの「ベストの組み合わせがブラウンである」とした。
なお、電動歯ブラシは、1秒当たりの振動数によって「音波式」「超音波式」の2種類に分けられ、これが15~20,000Hzの場合は「音波」式、それ以上は「超音波」式となる。ブラウンの電動歯ブラシは340Hzで音波式となるが、渡邊氏は「音波の高低は歯垢除去に影響しない」と、音波と超音波による性能の違いを否定した。このほか、ブラウンの電動歯ブラシが、イギリスの国際医療評価機関「コクラン共同計画」から「手動歯ブラシに比べ、短期的にも長期的にも多くの歯垢を除去し、より効果的に歯肉炎を減少させる」との評価を受けていることもアピールした。
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成人の約半数がかかっているとされる歯周病。予防のためには機械的なブラッシングが必要だという
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口腔内の清掃は、医療関係者による「プロフェッショナルケア」と、その指導を受けて自ら行なう「セルフケア」によって守られるが……
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ブラッシング時間は57秒という調査結果もあった
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セミナーには、大阪歯科大学 口腔衛生学講座の教授で、同大学院で歯科研究科教授も務める神原正樹氏が出席。口腔内の健康度を年齢で表わす指標「口腔年齢」の考案者である氏が、手動歯ブラシを1週間使った後でブラウンの電動歯ブラシを使った実験を行なったところ、口腔年齢が高い人が若くなるという結果になったという。さらに、バイオフィルムの除去率、歯茎からの出血も、手動に比べて減ったというデータも公開。神原氏は「バイオフィルムが取れたことによって、歯茎がどんどん健康になり、結果として口腔年齢が若返ったと解釈できる」と、その効果を語った。
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大阪歯科大学 口腔衛生学講座 教授、大阪歯科大学大学院 歯科研究科 教授の神原正樹氏
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ブラウンの電動歯ブラシを使った場合の、バイオフィルムの除去率の変化を表わすグラフ。左は1週間手動の歯ブラシを使った場合で、右はその後1週間、ブラウンの電動歯ブラシを使った場合
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歯茎の出血量の比較。左の手動歯ブラシよりも、右の電動歯ブラシを使った方が少ない
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電動歯ブラシを使用することによる口腔年齢の変化。特に口腔年齢が高めの人において、若返っているケースが多い
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■URL
P&G(プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社)
http://jp.pg.com/
ブラウン
http://www.braun.co.jp/
製品情報
http://www.braun.co.jp/products/oral/
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( 本誌:正藤 慶一 )
2007/10/16 00:06
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