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ヒートポンプ エアコン ハイブリッドドラム TW-3000VE
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東芝コンシューママーケティング株式会社は、省エネ/洗濯乾燥時間/低騒音で「業界No.1」を謳ったドラム式洗濯乾燥機「ヒートポンプ エアコン ハイブリッドドラム TW-3000VE」を、9月上旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は31万円。
ドラム式洗濯乾燥機を選ぶポイントに挙げられる「運転時間」「騒音」「省エネ性」といった基本性能を強化した、洗濯容量9kg、乾燥6kgの洗濯乾燥機。
運転時間を早めるために、洗濯物に風を送るファンに、従来よりも小型のものを採用し、庫内の風路も最適化した。これにより、循環風量は約30%増加。乾燥時間も早くなり、洗濯から乾燥までにかかる時間を約2時間としている。
騒音対策としては、脱水時の振動を検知して、ドラムの回転を細かく制御する「ツイン振動センサー」を搭載。脱水時の衣類の偏りを抑えて、本体の振動を従来機種「TW-2500VC」の約40%に低減するという。また、滑らかな回転が特徴の「S-DDモーター」や、振動を吸収する高摩擦サスペンションなどの採用により、洗濯時の運転音を「ささやき声」程度とされる30dBよりも低い28dB、乾燥時では「静かな公園」とされる40dBよりも少ない38dBとしている。
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TW-3000VE シャンパンゴールド
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エレガントシルバー
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シャインオレンジのみ受注生産となる
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ファンと庫内の風路を最適化することにより、風量循環風量を、従来よりも約30%増加した
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洗濯乾燥時間は、6kgの場合で約2時間。同社では「業界No.1」としている
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TW-3000VEのカットモデル。ドラムの回転を細かく制御する「ツイン振動センサー」は、本体側面に備わっている
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カットモデルの背面。滑らかな回転制御が特徴の「S-DDモーター」が確認できる
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サスペンションやハイグリップ脚など、ドラムの振動を抑える機構も備えている
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振動を従来機種「TW-2500VC」から約40%カットした
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洗濯/乾燥運転時の騒音は28/38dB。こちらも「業界No.1」を謳っている
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省エネ性能については、冷媒の改良や運転時の周波数の最適化により、乾燥にかかるエネルギー効率を向上させた。1年間使用した場合のランニングコストは、同社の9年前の機種よりも約4.2万円安い約2.1万円となった。CO2(二酸化炭素)の排出量も、同機種の約1/4程度に抑えている。
また、使用した電気料金を確認する方法として、洗濯終了時に「予約」ボタンを押して、液晶に電気代・水道代の目安を表示する機能も備えている。
なお、洗濯から乾燥までにかかる1時間当たりの消費電力量(kWh)は、現段階では公表されていない。
同社では、洗濯から乾燥までの運転時間、騒音の低さ、省エネ性能について「業界No.1」としている。
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1年間の電気代は約2.1万円。9年前の機種から4.2万円の節約となる
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TW-3000VEの液晶と操作部。洗濯終了時に「予約」ボタンを押せば、電気代・水道代の目安を表示できる
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省エネ/洗濯乾燥時間/低騒音で「業界No.1」を謳っている
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洗浄機能では、ドラム内の最上部から衣類を落とすことで、洗浄効果を高める「たたき洗い」に加えて、ドラムを左右にゆっくりと動かす「手もみ洗い」を組み合わせた「Ag+ダンクウェーブ洗浄」方式を採用した。布傷みを抑えながら、洗浄力を高められるという。循環水の経路には、Ag+イオンの発生装置を搭載しているため、抗菌効果により、部屋干し時に発生しやすい臭いも防止できるという。このほか、水温が低く十分な洗浄力が得にくい冬用の機能として、温風で水温を上げてから洗う「ホットミスト洗浄コース」も備えている。
乾燥機能には、「ヒートポンプ乾燥方式」を採用。約70℃の温風で乾燥し、ヒーターを使った乾燥よりも衣類の絡みやシワの発生を抑えて、天日干しのようにふんわりと仕上げられるという特徴がある。また、乾燥の際に水を使わないため、その分の水道料金が削減できる。
乾燥時の新機能として、新たに除菌/消臭/花粉除去を行なうコースが設けられた。除菌コースは、自己温度調節機能が付いた「PTCヒーター」による約75度の温風で除菌するというもの。大腸菌や黄色ブドウ球菌をほぼゼロにするという調査結果がある。また、消臭/花粉除去コースでは、熱交換器内に水を流し、「水冷フィルター」の表面に付着した臭気や花粉を洗い流して消臭・花粉を除去するというもの。制服やスーツなどに向くとしている。また、付属の棚を使えば、スニーカーや帽子、ぬいぐるみなども乾燥できる
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洗浄機能として、たたき洗いと手もみ洗いを合わせた「Ag+ダンクウェーブ洗浄」を採用
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同社の全自動洗濯機「AW-80DC」との洗浄力の比較。TW-3000VEではすべての汚れが落ちているが、AW-80DCではケチャップ汚れが落ちていない
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水をヒーターで温めて、洗浄力をアップする「ホットミスト洗浄コース」。冬場でも汚れがしっかり落ちるという
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左がヒートポンプ乾燥方式で乾燥させたタオル。右のヒーター機能で乾燥させたものと比べて、ふっくらとした仕上がりが特徴
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左から2番目がヒートポンプ乾燥方式で乾燥させた靴下。右端のヒーター方式の乾燥機で乾燥させたものと比べると、縮み率が低く、天日干ししたものとほぼ同等の仕上がりになっている
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右がヒートポンプ乾燥方式のYシャツ。天日干し(左)、ヒーター方式の乾燥機(中央)と比べても、シワが少ない
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ヒートポンプ乾燥方式は、ヒーター式よりも消費電力が少ないという特徴もある
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新搭載の「PTCヒーター」で衣類を乾燥させて除菌する衣類乾燥モード
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除菌コースによって、大腸菌や黄色ブドウ球菌をほぼゼロにするという調査結果
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「PTCヒーター」で衣類のニオイ分子を取り出し、水冷フィルターから排水する脱臭モード
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花粉除去コースは、衣類から落とした花粉を水冷フィルターでキャッチし、排水する仕組み
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水冷フィルター
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また、従来機種「TW-2500VC」で採用されていた、ヒートポンプ機能による冷房機能を備えている。本製品では、さらにPTCヒーターによる温風の暖房機能も追加。夏の風呂上りには、冷房で汗を早く引かせ、また冬には、入浴前の体を温めることで、体への負担を軽減する効果があるという。同社では、エアコンの設置しにくい洗面所・脱衣所の冷暖房に向くとしている。
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冷房機能を備えた機種は昨年モデルでも搭載していたが、特に女性を中心に、暖房機能を望む声が多く挙がった
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冷房/暖房を備えた洗濯機は「世界初」だという
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送風口は本体下部にある
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暖房時の送風口の温度は、室内よりも約6℃高い34.2℃
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冷房は、こちらも室内温度よりも約6度の差がある22.2℃
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本体サイズは、665×714×1,080mm(幅×奥行き×高さ)で、本体重量は97kg。洗濯時の標準使用水量は84L。洗濯/乾燥時の消費電力は、それぞれ130/1,100W。本体カラーは、エレガントシルバー、シャンパンゴールド、シャインオレンジ(受注生産のみ)の3色。左開きタイプだが、右開きタイプの「TW-3000VER」も10月中旬より発売される。
また、本製品から冷房/暖房機能を省いた「ヒートポンプ ハイブリッドドラム TW-2100VE」も、同時に発売される。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は280,000円前後。こちらでも、右開きタイプの「TW-2100VER」が用意される。
東芝コンシューママーケティング株式会社 取締役社長の小野聰氏は、2007年4~6月における洗濯機や冷蔵庫などの大型家電の売上額が、業界全体では対前年比1%増と微増なのに対して、東芝に限定すると17%増と高い数字を示しているデータを公開。また、洗濯機に限定すると、台数・金額ともに前年比10%を超える2ケタ成長を記録している数値も示し、「東芝が大型家電のマーケットを引っ張っている。今期は非常に楽しみ」と笑顔を見せた。
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東芝コンシューママーケティング株式会社 取締役社長 小野聰氏
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2007年4~6月の生活家電製品の動向。業界全体では対前年比6%増と好調だが、東芝に限ったデータでは、それを上回る12%増となった
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洗濯機・洗濯乾燥機では、台数・金額ベースともに前年比2ケタ増を記録している
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■URL
東芝コンシューママーケティング株式会社
http://www.toshiba.co.jp/tcm/
ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/tcm/pressrelease/070807_j.htm
洗濯機 関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/washer.htm
■ 関連記事 ・ そこが知りたい家電の新技術「エアコンサイクルドラム TW-2500VC」(PC 2006/08/03)
( 本誌:正藤 慶一 )
2007/08/07 19:18
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