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エアーリッチ F-PXC50
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ナショナル(松下電器産業株式会社)は、気流制御機構を設けた空気清浄機の新製品「エアーリッチ F-PXC50」を、9月1日から発売する。価格はすべてオープンプライス。店頭予想価格は45,000円前後。シルキーホワイトとシルバーの2色が用意される。
エアコンに続き、気流制御機構を新たに取り入れたのが最大の特徴。同社によると、ハウスダストは床上30cm付近、ニオイ成分は部屋全体に充満しやすいなど、対象物によって、浮遊する場所が異なることに注目し、気流制御を設けるに至った。
本体に内蔵する「ニオイセンサー」「ハウスダストセンサー」の2つのセンサーの感知情報をもとに、吸気口および排気口に付いているルーバーの制御を行なう。ハウスダストを検知すると、床上に浮遊するハウスダストを吸引するため、本体底部から室内の空気を取り込み、本体内で浄化後、本体上部のルーバーが60度の角度に空気を吹き出す。これにより、従来機比2倍のハウスダストを吸引できるという。
一方、ニオイを検知した場合は、部屋全体から空気を取り込むため、側面から吸気し、浄化した空気を真上に向かって吹き出すようになっている。
状況によって気流制御を変えるこの機能を、同社では「気流ロボット」と呼んでいる。
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シルバー
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ホワイト
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ハウスダストを検知すると、底面から吸込み、上部に排気する
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本体下部の吸気口
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上部のルーバーが運転状況によって角度を変える
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操作パネル
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本体内蔵の2種類のセンサー
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左がカーボン製の脱臭フィルター、右がガラス繊維製の集塵フィルター
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水分子にくるんだOHラジカルを放出し、菌やウイルス、花粉などを抑制する「ナノイーイオン」も搭載する。気流ロボットの効果で、より部屋の広範囲にイオンが行き渡るという。
風路設計も改良した。従来機の大型のシロッコファンに代わり、羽を細かく分割した新設計のファンを採用。自動車のターボエンジンのように、空気を圧縮して循環効率を高め、上下2方向から吸気する仕組みになっており、従来機では集塵フィルターの中心部で吸気していたのを、フィルター全面に渡ってまんべんなく吸気することが可能になった。これにより、集塵フィルターの寿命は「業界最長」の約9年、脱臭フィルターは約7年となっている。なお、メンテナンスは集塵フィルターに積もったホコリを落としてやるだけでよいという。
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従来機の風路設計。吸い込んだ空気は主に、フィルター中心部を通過していた
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新機種の風路設計。真ん中だけでなく、上部と下部からも空気を吸い込むため、フィルター全面を使用できる
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従来機のシロッコファン(左)と、新開発のファン
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ナショナルアプライアンスマーケティング本部 商品グループ グループマネージャーの中島 幸男氏は「住宅の高気密化、アレルギー疾患の増加を背景に、空気清浄機の市場は拡大している」とした上で、「効果がわかりやすい、メンテナンスの手間がいらないというのが2大ニーズだが、それに応える製品に仕上がった」と製品に自信を見せた。
なお、F-PXC50から、ナノイーイオンの機能を省いた「F-PDC50」も同時に発売される。店頭予想価格は4万円前後。本体カラーはサファイアブルーの1色のみ。
松下グループのショッピングサイト「パナセンス」において、2製品のモニター販売の受付が開始された。決められた範囲の金額の中で、上位入札した各機種30名が購入権を得るオークション方式で販売される。入札締め切りは8月22日の13時。
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ナショナルアプライアンスマーケティング本部 商品グループ グループマネージャーの中島 幸男氏
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F-PDC50
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■URL
ナショナル(松下電器産業株式会社)
http://national.jp/
パナセンス
http://www.sense.panasonic.co.jp/
モニター販売ページ
http://www.sense.panasonic.co.jp/PanaSense/WP04/WP0402.jsp?auc_key=Auction_PRD3
空気清浄機関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/air.htm
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( 本誌:伊藤 大地 )
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