株式会社富士経済は、世界の白物家電の生産動向についてまとめた調査レポート「グローバル家電市場総調査2007」を2日、公開した。インターネット上ではその要約が無料で閲覧できる。本文全編の価格は101,850円。
要約資料の中では、生産国として、消費国として中国の存在が年々、大きくなっていることが指摘されている。都市部での人口を背景に、消費地として有望であることはもちろん、エアコン、洗濯機、掃除機、冷蔵庫など調査した36ジャンル中、29ジャンルで、中国が生産量ナンバーワンとなっている。とりわけ、空調・給湯機関連は台数ベースで78.2%、メンズシェーバーや電動歯ブラシ、ドライヤーなどパーソナルケア関連製品は78.8%を占めている。
一方、日本では高付加価値製品のみを国内生産し、そのほかは中国に移管する流れがいっそう加速するという。なお、2006年度で日本がナンバーワンとなった製品ジャンルはエコキュートと、住宅用太陽光発電システムだった。
生活家電分野の2006年度の総市場規模は14億1,908万台。総需要は拡大しており、2011年まで、年4%ペースで成長することを予測。日本や欧米での買い換えが見込まれる冷蔵庫、電子レンジのほか、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)で普及しつつある洗濯機、中国で好調なコーヒーメーカーといったジャンルが拡大するとしている。
■URL
株式会社富士経済
https://www.fuji-keizai.co.jp/
ニュースリリース
http://www.group.fuji-keizai.co.jp/press/pdf/070802_07060.pdf
( 本誌:伊藤 大地 )
2007/08/02 16:53
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