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ヤマダ電機、「LABI池袋店」オープン直前記者会見

~「ビックさんの胸を借りるつもりで」

 家電量販店のヤマダ電機は、13日に池袋駅東口に「LABI(ラビ)池袋」店を開店する。同社は開店に先立ち、報道関係者向けの記者会見および店舗の内覧会を開催した。

 LABI池袋店は、同社が展開する都市型の店舗「LABI」の1つで、首都圏では初の出店になる。このほか、大阪・なんばの「LABI 1 NAMBA」、仙台駅に隣接する「LABI仙台店」の2店舗が展開されている。会見に出席した株式会社ヤマダ電機代表取締役社長兼CEOの山田昇氏は、LABIの特徴について「広域商圏を狙った店舗。情報・AV関連商品の人気が高く、売り上げ構成比が高い」と説明した。

 B1階から7階までの8フロア構成。B1がオーディオ・カー用品、1階が携帯電話とデジカメ、2階がTV、デジタルレコーダー、3階がPC、4階がPC周辺機器、5階が生活家電、6階が理美容・健康家電、7階がCD/DVD・ゲーム・おもちゃなどを取り扱う。

 営業時間は10:00~22:00。住所は東京都豊島区東池袋1-41-1。最寄り駅はJR/東武/西武/東京メトロ池袋駅で、東口から北東に1分ほど歩いた場所にある。


場所は池袋駅東口より徒歩1分ほど。ビックカメラ池袋本店のすぐ隣だ
フロア案内
5大サービスを謳うパネル

株式会社ヤマダ電機代表取締役社長兼CEO 山田昇氏
 山田氏は、ビックカメラの池袋本店とパソコン館池袋本店に近接する立地について「都内の開発案件はなかなかなく、自分たちの思うようにはならない。たまたまビックさんの隣に案件があった」と、ビックに対抗する目的でないことを強調した。そのうえで「ビックさんは先輩だから、勉強させていただいて、胸を借りるつもりでやっていきたい」と述べた。

 会見には、LABI池袋店の店長を務める森宗一郎氏も同席。山田氏は「ヤマダ電機の一番店であった東京本店の店長を勤めていたベテラン。東京のお客様へのサービスについては一番よく知っている」と紹介した。


LABI池袋店の店長を務める森宗一郎氏も出席した
 ヤマダ電機は郊外の国道沿い、いわゆる「ロードサイド店舗」で売上を伸ばしてきた。初の都市型店舗となる「LABIなんば」の開店以降、両者では大きくニーズが違うことがわかったという。

 たとえば、都市型店舗ではAV・デジタル家電が主な商材となるが、こうした製品は、ポイント制による販売が好まれるという。一方、郊外型では生活家電の販売額が大きく、こうした製品ではライフサイクルが長いため、ポイント制より現金値引きが求められる。こうしたことから、山田社長は「カメラ量販店が得意としてきた販売戦略を勉強させていただいた」としている。

 一方、ポイント制への限界も、同時に言及している。

 公正取引委員会は2006年、「ポイントは値引きである」とのガイドラインを示したが、この影響が大きいと山田氏は言う。かつては「店全体で利益をとる形でやっていた」(山田氏)が、現在では単品レベルで原価を割ることができなくなっている。「かつてのように30%ポイント還元というのはありえない。もう無茶なことはできない」と、ポイント制度による価格競争は限界にきている現状を語った。

 その一方で、LABIの利益については「非常にもうかっております」としており、その理由に「インフラの充実」を挙げた。山田氏によると、同社は47都道府県に出店し、全国にネットワークが広がっているため、物流や宣伝広告費など、一店ごとにかかるコストが少ないという。同氏はこれについて「ヤマダはコスト競争力があると思ってもらっていい」とコメントし、自信を覗かせた。

 家電量販店におけるヤマダ電機のシェアについては「20%以上」とし、続けて地元である群馬県では50%強、さらに神奈川や北陸地方では30%を超えていることをアピール。その一方で、東京都内では「まだ6%程度」と低いことを明言し、「池袋店が突破口となるのではないか」と、今回の出店にかける期待を見せた。

 また、新宿・歌舞伎町に新店舗を出店するという一部報道については、「確かに話は進めている。まだ場所が完全に決まったわけではないが、希望としてはある」と、出店の意思を明らかにした。





 記者会見後、マスコミ向けに1~7階の内覧会が行われた。以下に写真を掲載する。なお、商品に寄った写真撮影は禁止されたため、フロア全体を眺め見る写真のみとなっていることをご了承いただきたい。


1Fは携帯電話・デジカメのフロア。天井が高く広々とした印象を受ける 2Fはテレビ・デジタルレコーダーコーナー
3階はPC本体が中心

4階はPCサプライ品。ソフトも取り扱う 電子カルテシステムなど、法人向けの商品も取り扱う

5階は冷蔵庫・洗濯機が中心
エアコンなど季節家電も5階だ
6階は理美容・健康家電を取り扱う

時計やブランド品も6階
7階はゲーム・CD/DVD・おもちゃが中心

エスカレーターの踊り場にはベンチが設けられており、ひとやすみすることもできる 来店するだけでポイントがもらえるキャンペーンも行なわれる フロア案内。店内各所に、宣伝キャラクターを勤める中村俊輔選手と高島政伸さんのポスターが掲げられている

エスカレーター
店頭ではポイントカード入会とともに、割引券がプレゼントされるキャンペーンも行なわれていた 池袋駅前には店舗を案内する広告も張り出されていた

※記事中の価格やポイント還元率は、当日の取材時点のものであり、これらの価格およびポイント還元率で販売されることを保証するものではありません。





URL
  ヤマダ電機
  http://www.yamada-denki.jp/
  開店キャンペーンページ
  http://www.yamadalabi.com/ikebukuro/open/op2/op3.htm

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( 本誌:正藤 慶一 )
2007/07/12 18:58

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