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EQガード 家庭用
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株式会社サンシャインは、地震の発生時間と震度を、光と音で前もって警告する家庭向けの警報システム「EQガード」を10月に発売、7月10日より予約を開始する。希望小売価格は81,900円。
地震の揺れが発生する数秒前に、その時間と震度を知らせる、気象庁の「緊急地震速報」を利用した警報システム。緊急地震速報を、インターネット回線に接続したEQガードが受信。現在位置の震度と発生時間を計算し、発生までの10秒間を音声でカウントダウンし、利用者に通知する。また、本体上部のLEDで震度を表示する機能もある。なお、LEDは3色に分かれており、それぞれが弱/中/強震を表わすことで、視覚でもわかりやすいようにしている。
そのほか、セキュリティ機器で用いられる警告接点を経由することで、警報が作動すると同時に、自動でドアを開放、照明の点灯、ガス栓閉じもできる。また、本体の通報ボタンを押すことで、登録したアドレスにメールで送信できる機能も備えており、地震時以外でも、気分が悪いときなどの助けを呼ぶ際にも使用できる。
本体サイズは、144×55×164mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は300g。電源はACアダプタを使用する。本体カラーはパールシルバー。
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「EQガード」のアラームが作動するまでの仕組み
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本体の通報ボタンを押せば、登録したメールアドレスに定型文を送信できる
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また「EQガード」の業務用バージョンも発売される。家庭用からは、地震発生前に接続されているパソコンをシャットダウンする「データ保護システム」、同社が発売する緊急通報システムとの互換性などが追加されている。
発表会には、地震に関する著書もある社団法人 電子情報技術産業協会事務局(JEITA)の杉原義得氏が出席。杉原氏は、地震の発生を知らされる時間が早いほど、死傷事故の発生が抑えられるという研究レポートを発表、地震を前もって知ることの重要さを訴えた。一方で「設備だけ導入すれば安全ということではない。家庭内の安全の場所を確認して、すみやかに安全な場所へと避難する方法を準備していくことが重要」と語った。
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業務用のEQガード
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社団法人 電子情報技術産業協会事務局(JEITA)の杉原義得氏。「巨大地震は必ず来る! その10秒が命を守る」(中経出版)などの著作がある
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震の発生を知らされる時間が早いほど、死傷事故の発生が抑えられるという研究レポート
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緊急地震速報は、地震発生前に起こる「初期微動(P波)」という小さな揺れを元に、その数秒後に起こる「主要動(S波)」という大きな揺れの発生時間を予測し、揺れが始まる数秒から数十秒前に知らせるというもの。震源が離れた場所であるほど、地震到達までの猶予時間が長くなるが、震源に近い場所や、P波とS波の到着がほぼ同時となる直下型地震では、速報が揺れの発生までに間に合わない場合があるとされている。2007年10月1日より、気象庁より一般への提供が開始される予定。
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地震発生前に起こる小さな揺れを元に、その後に起こる大きな揺れの到達時刻を予想する
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観測点の揺れはまず気象庁が収集し、その後、震源情報が配信される
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杉原氏によると、マグニチュード8以上の大地震は、いつ起こってもおかしくない状況だという
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■URL
株式会社サンシャイン
http://www.sunshine21.co.jp/
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( 本誌:正藤 慶一 )
2007/06/27 19:12
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