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東京ミッドタウンで「日本のデザイン」展開催

~高度経済成長期の炊飯器から「Wii」まで

会場入口では、'58年に生まれたホンタの原付バイク「スーパーカブ」と、'77年のヤマハ「ZEQ/Passol」がお出迎え
 未来のデザインの展望をテーマとした展示会「Good Design, Good Life ~日本のデザイン」が3月30日より、東京・六本木の東京ミッドタウンにて開催する。主催は東京ミッドタウン・デザインハブ。'50年代から現在までに生まれた日本の家電製品・生活用品など、100点の製品を公開する。会場は東京ミッドタウン内のミッドタウン・タワー5階。会期は5月6日まで。営業時間は11時~19時。入場は無料。

 27日、報道関係者向けに先駆けて会場が公開された。展示は、'50年代から現代まで3つの時間軸に分けて、日本が生み出したデザインを振り返る内容になっている。1つめは「日本のデザインの起動」として、'50~'70年代から高度経済成長に至るまでの製品を展示。東芝の炊飯器「RC-10K」や、ナショナルの電気掃除機「ハイクリーンD MC-1000C」などがあり、日本製家電の黎明期をうかがい知ることができる。

 2つめは「世界と日本をうめつくしたデザイン」として、'80~'90年代の製品を中心に公開する。家電製品では、象印マホービンの電気ポット「ミニデカ CAN-1801」、東芝のIH調理器「IHC-25」シリーズなどが展示された。そのほか、ソニーのゲーム機「プレイステーション」や、犬型のロボット「AIBO」も、このカテゴリーで扱われている。


会場のようす
 最後は「あたらしい日本のデザイン」として、2000年以降に発売された製品が中心となっている。家電製品では、±0(プラマイゼロ株式会社)の加湿器や空気清浄機、三菱電機の卓上型IHクッキングヒーター「CS-AIIC」、無印良品の「持ち運べるあかり」などが並ぶ。ゲーム機では、任天堂の「Wii」も展示されている。また、ホンダの「ASIMO」や、ロボット音楽プレーヤー「miuro」など、ロボット形の製品も公開されている。

 会場では、これらがワンフロアで展示されているため、過去と現在の製品を見比べることも可能。時代の移り変わりによるデザインの変遷を感じさせるつくりとなっている。

 主催の東京ミッドタウン・デザインハブは、デザインに関する情報の受発信や人材育成を目的とする団体。財団法人日本産業デザイン振興会(JIDPO)と、社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)、九州大学芸術工学研究院の3団体によって結成された。3団体ともミッドタウン・タワーの5階に拠点を構えている。




日本のデザインの起動 ('50年代~'70年代)


ナショナルの電気掃除機「ハイクリーンD MC-1000C」は'65年の製品 ヘッドにはじゅうたんとたたみを切り替えるスイッチが用意されている

'58年の東芝の炊飯器「RC-10K」。東芝は炊飯器を日本で初めて製品化したメーカーとしても有名 '58年の富士電機の扇風機「DFS-2557」。スタンドとファンのカバーだけで構成されており、シンプルなデザインとなっている ナショナルのタップ「ハイトリプルタップ」は'64年のもの。現在でも同型のものが販売されている息の長い製品だ

'64年のナショナルのトランジスター式ステレオ「SE-200 飛鳥」。木目を基調とし、正面には銀色のラインを入れるなど、和と洋を混交したデザインとなっている 「SE-200」の側面。幅も奥行きもかなり広い '58年のソニーのAMラジオ「TR-610」。サイズが大きめの製品が多い中、コンパクトなデザインには目を惹かれた




世界と日本をうめつくしたデザイン ('80年代~'90年代中心)

'94年のソニーのゲーム機「プレイステーション」も展示された '99年のソニーのロボット「AIBO」もラインナップ。現在では残念ながら販売終了となっている '81年のソニーのカセットプレーヤー「ウォークマン WM-2」。“音楽を持って歩く”という新しい文化を創り出した

'84年の象印マホービンの電気ポット「ミニデカ CAN-1801」。当時は花柄のデザインが多かった電気ポットだが、波形のボディを採用した '94年のブラザーのミシン「HELEN KELLER ZZ3-B571」。目が見えない人も操作が可能

2001年の東芝のIH調理器「HC-25」シリーズ。(写真左から)鋳造鍋、ステンレス鍋、土鍋の3つのパターンを用意している 2002年のTOTO(東陶機器株式会社)の温水洗浄便座「ネオレストEX」シリーズ。水の使用量を抑え、効果的に洗浄する「トルネード洗浄」を搭載した 2003年のナショナルのドラム式洗濯乾燥機「NA-V80」。ななめドラムとしては世界初となる30度の傾斜を採用している

'98年のソニーのノートPC「VAIO PCG-505」。この年代にはソニーの製品が数多く展示されている '90年の三洋電機の玩具家電「ROBO」シリーズ。色のブロックは着脱が可能

携帯電話も展示されている。写真は2000年のNEC「デジタル・ムーバN502i HYPER」 中には、こんな分厚い携帯電話も……




あたらしい日本のデザイン (2000年以降)

±0の製品は数多く展示されている。写真は「±0加湿器」 シンプルなデザインの「電機計算機 /M」は、表示部がユーザーに向かって持ち上がるという配慮がなされている 「±0空気清浄機」。バリエーションは、ブラック以外にグレー、ホワイトのモノトーン3色が用意される

無印良品の「持ち運びできるあかり」は、ネットで一般からの意見を募り、反映させている 三菱電機の卓上型IHクッキングヒーター「CS-AIIC」。一般的な100Vの電源が使用できる。また、縦置きの収納も可能

任天堂のゲーム機「Wii」も展示されている NHK教育テレビの子供向け番組「にほんごであそぼ」もラインナップされている

ホンダの「ASIMO」。残念ながら動いている姿は見られない 株式会社ゼットエムピーの家庭用二足歩行用ロボット「nuvo」。目にはカメラが搭載されており、テレビや携帯電話にnuvoが見る景色を映すことができる 【動画】同じくゼットエムピーのロボット音楽プレーヤー「miuro」。スピーカーの間の車輪を回転し、移動する。また、音楽に合わせて踊るような動きも見せる(WMV形式、約3.3MB)




URL
  東京ミッドタウン・デザインハブ
  http://www.designhub.jp/
  デザインハブ企画展
  http://www.designhub.jp/exhibition.html

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( 本誌:正藤 慶一 )
2007/03/27 00:06

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