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シャープ、約10年間フィルター掃除不要の掃除機 |
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約10年間のフィルター掃除なしで、当初の吸引性能を維持するサイクロン式の掃除機。同社の調査によると、他社製品を含むサイクロン掃除機のユーザーからの要望に「手入れの自動化」「強力パワー」「清潔な排気」「低騒音」を求める声が多かったという。これを受け本製品では、フィルターに付着したゴミを自動で取り除く機能をはじめ、排気や騒音に配慮した機能が追加されている。
自動でフィルターの手入れを行なう「全自動トリプルクリーンメカ」機能は、本体内のHEPAフィルターを回転させて揺らすことで、フィルターに付着したゴミを集塵カップに落とす。集塵カップのカバーに落ちたゴミは、フィルターに備えられたゴム製のワイパーで、集塵カップの底へと掃き落とされる。さらに、ワイパーと一体化したゴム製のビーターが、サイクロンのフィルターに振動を与え、内部のゴミをたたき落とす機能も備えている。 これにより約10年間のフィルター掃除が不要となる。高速旋回する気流の遠心力でごみと空気を遠心分離する、同社独自の「遠心分離方式サイクロン」との併用により、購入時のパワーが99%以上持続するという。
排気対策として「Eクラスター」機能を採用。これはスティック内部の通気経路にプラスとマイナスの帯電素材を使用することで、小さなホコリが静電気により結合して粒子が大きくなり、補じん効率が向上する。現行のHEPAフィルターで採れなかったダニ粉塵など0.3μm以下の微細なホコリを、従来機比で約94%削減するという。 排気口付近には、同社独自の「除菌イオン発生装置」を搭載。ダニのふんや死がいなど、空気中のアレル物質を約74%抑制できるとしている。
静音性能については、掃除機の騒音の原因とされる吸気音、モーター音、排気音の3つを改良した。吸気口内部には「吸音ボックス」という、吸音素材を備えたスペースを備え、吸気時の風切り音を低減させた。モーターには制振・難燃樹脂をかぶせることで、遮音性を高めた。排気音対策としては、排気経路を蛇行させることで伸ばし、経路に吸音素材を使用して音を抑える構造を採用している。この吸音材には、乗用車の内装で使用している高性能のものを使用しているという。 その結果、運転音は51dBとなり、同社では「業界最小」としている。また、耳に聞こえる実感音を表わすSONE値は、従来機「EC-BP3」の約半分になったという。
また、モーターを搭載したヘッド部は、じゅうたんや床の掃除に対応。前後左右、斜めに動かしたり、90度に曲がったりするので、壁際やテーブルの足回り、ベッドの下の掃除にも適した仕組みになっている。 そのほか、パイプを外すだけで使える「ベンリブラシ」や、家具のすき間や高い場所の掃除に使用できる「2段伸縮すき間ノズル」、花粉、ペットの抜け毛用のヘッド「2WAYベンリヘッド」なども付属する。 消費電力は最大1,000W。吸込仕事率は最大550W。本体サイズは250×399×247mm(幅×奥行き×高さ)。集塵容積は0.7L。カラーはコスメティックピンクとホワイトシルバーの2色。 シャープ株式会社 電荷システム事業本部 副本部長 兼 ランドリーシステム事業部長 多嶋和夫氏は、同社の本年度の掃除機の販売台数について「昨年度とほぼ横ばい」とし、また来年度も同様の見通しだという。本製品については「いろいろな“オンリーワン”技術を満載している。自信を持って提案できる」と話した。
■URL シャープ株式会社 http://www.sharp.co.jp/ 製品情報 http://www.sharp.co.jp/corporate/news/061130-a-2.html
（ 本誌：正藤 慶一 ）
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