東芝コンシューママーケティング株式会社は、乾燥時の布傷みを押さえたドラム式洗濯乾燥機「TW-170VD」を12月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は210,000円前後。
乾燥時にヒーター制御と外気導入を行なう「ハイブリッドエンジン」を採用。ヒーター制御により、乾燥時のドラム内温度を80度以下に抑えることで衣類の布傷みを押さえた。また、乾燥仕上げ時には外気を取り入れて送風を行なうことで、衣類を柔らかく仕上げるとしている。
この新しい乾燥方式により、ランニングコストとCO2(二酸化炭素)の排出量は、同社の9年前の同社製品と比べると、約半分になったという。
また冬場の「外干し」や「部屋干し」に対応する「ヒート除菌脱水」コースを追加した。これは洗濯終了後、衣類を温めながら高速回転で脱水し、その後ドラム内を約65℃で10分ほど熱することで除菌するというもの。部屋干し特有の臭いを防ぎ、また冬場の外干しでの乾燥時間を約2時間短縮できるという。
スーツやぬいぐるみなど、洗濯できないものを除菌・消臭する「ヒート除菌消臭」コースも新設。約70℃の温風を当てることで除菌し、熱ではがれた臭いをマイナスイオンで消臭する。脱臭後は臭いをほとんど感じないレベルまで抑えることができるという。
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TW-170VD ピュアホワイト
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TW-170VD プラチナベージュ
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ON/OFFで温度を制御するヒーターとの比較。「TW-170VD」は温度を一定にコントロールするので、衣類に余計なストレスがかからない
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従来のヒーターで乾燥させたトレーナー。シワができ、熱に弱いプリントが変形している
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本製品で乾燥させたトレーナー。シワが少なく、プリント部の変形も見られない
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騒音についても配慮がなされ、振動を抑える部品を最適化し、ドラムから伝わる振動を減少させた。従来機種「TW-150VC」に対し、洗濯時の運転音は32→29dB、脱水時は40→38dB、乾燥時は38→37dBと低減された。同社によれば、洗濯時の騒音が30dBを切ったのは「業界初」で、「業界No.1の低騒音」としている。
また、残時間がすぐ分かるように大きな文字を表示する大型液晶パネルや、毛布など大きな洗濯物の出し入れを容易にする直径36cmの投入口、靴下など小物類の取り忘れを防ぐ効果のあるドラム内ライトなど、ユニバーサルデザインに基づき使いやすさを狙った仕様になっている。
洗濯容量は9kg、乾燥容量6kg。本体サイズは、665×675×1,050mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は69kg。洗濯から乾燥まで行なったときの使用水量は約105L。カラーバリエーションは、ピュアホワイト、プラチナベージュの2色。
また、乾燥時の温風に外気を採り入れる機能を省いた「TW-170SVD」を2007年1月上旬に発売する。奥行きが575mmと身近くなり、洗濯容量は6kg、乾燥容量は4.5kg。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は同じく210,000円前後。
発表会に出席した東芝コンシューママーケティング 取締役社長 小野聰氏は、上期の同社の洗濯機動向について「シェアは22%。トップを確保できた」とし、「新しい商品を導入することで、下期も引き続き22%のシェアを狙う」と述べた。
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投入口は直径36cm。毛布など大きな洗濯物の出し入れを容易にする設計だ
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大型の液晶が備えられた操作パネル。残時間がすぐ分かるように文字が大きくなっている
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東芝コンシューママーケティング 取締役社長 小野聰氏
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発表会では、臭いのついたシャツを脱臭する実演が行なわれた
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「ヒート除菌消臭」では、臭いをほとんど感じない程度まで消臭するという
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■ お問い合わせ先
東芝家電ご相談センター
TEL:0120-1048-86
■URL
東芝コンシューママーケティング株式会社
http://www.toshiba.co.jp/tcm/
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( 本誌:正藤 慶一 )
2006/11/07 19:01
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