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霧ヶ峰 ZWシリーズ
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三菱電機株式会社は、フィルター自動清掃機能や、人のいる位置を検知して効率の良い空調を行なう機能などを備えたエアコン「霧ヶ峰 ZWシリーズ」7機種を、12月中旬から発売する。
価格はオープンプライス。店頭予想価格は適用床面積6畳までの「MSZ-ZW227」が180,000円前後(1月上旬発売)、8畳までの「MSZ-ZW257」が200,000円前後(1月上旬発売)、10畳までの「MSZ-ZW287」が220,000円前後(12月中旬発売)、12畳までの「MSZ-ZW367」が230,000円前後(1月上旬発売)、14畳までの「MSZ-ZW407S」が250,000円前後(12月中旬発売)、16畳までの「MSZ-ZW507S」が280,000円前後(1月上旬発売)、18~20畳までの「MSZ-ZW637S」が300,000円前後(3月中旬発売)。
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ホワイト系
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ブラウン系
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左右のフラップが別々に制御される
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従来から搭載されている、床の温度を赤外線カメラを使って検知し、最適な温度管理をする「ムーブアイ」機能に、人の居場所を検知する機能を加えた。これにより、人のいる場所だけを効率的に冷暖房を行ない、機能をOFFにしたときと比べ40%の省エネ効果があるという。
ムーブアイは本体中心部に付けられている多素子の赤外線センサー。1分間に水平方向に1往復し、床の温度と、部屋のどこに人がいるかを検知。人がいる位置に対して、重点的に風を吹き付ける。吹き出し口のフラップは中心から左右方向に分かれ、それぞれ個別に制御できるようになっており、部屋の端と端にそれぞれ人がいた場合でも、両方に風が行き渡るように運転できるという。
また、冷房時など風が直接当たるのを避けたい場合、自動で人のいない方向に風向きを変える機能も搭載している。
なお、ムーブアイは、人がいないことを検知すると、省エネモードに自動移行。これにより、10%の省エネ効果が得られるという。
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リモコン
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自動フィルター清掃機能も新たに搭載された。フィルター自体を動かし、固定されているブラシでホコリを掻き取る方式を採用。累積24時間の運転ごと、2分間かけて掃除を行なう。吸い取り機構は備えていないが、同社 静岡製作所 所長の梅村博之氏によれば「吸い取る方式は音が大きく、寝室には使えない」ためだという。
掻き出したホコリは、本体下部に据え付けられたダストボックスに回収する。ダストボックスは抗菌加工が施されており、約10年分のホコリを貯めておくことができる。
さらに、フィルターだけでなく、カビの生えやすい熱交換器、送風ファン、内部風路などをオゾンで浄化する「オゾンシャワー」機能も備えた。こうした内部機構は、ニオイや菌の繁殖などが起こりやすい部分だが、フィルターと異なり構造的に掃除が難しかった。霧ヶ峰では、運転停止後に、本体内部に濃度の薄いオゾンを充満させ、カビの胞子を99%除去するという。運転停止直後のエアコン内部は湿気があるが、水分を含んだ空気にオゾンを注入すると、カビ除去効果がより高くなるという。
ボディサイズも幅798mmと小型化した。梅村氏は、「これからターゲットになる層は、消費税5%やバブル期の需要があった、'95~'97年に今使っている機種を買った層になる。この時期のエアコンはコンパクトサイズが流行し、幅800mm以下が一般的。そのままそれを置き換えできるサイズにした」とその理由について述べている。
なお、「霧ヶ峰」ブランドは今年で40周年を迎え、ZWシリーズも「40周年記念モデル」という位置づけになっている。
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熱交換器など内部ユニットをオゾンで洗浄する
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固定されたブラシにフィルターをこすりつけて、ホコリを落とす仕組み
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吹き出し口
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従来機の吹き出し口の羽の形状
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新機種の羽の形状
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三菱電機 静岡製作所 所長の梅村博之氏
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人のいるところに絞って空気を吹き出すので、省エネにつながるという
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オゾンがカビ菌を破壊。99%以上除去するという
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■URL
三菱電機株式会社
http://www.mitsubishielectric.co.jp/
( 本誌:伊藤 大地 )
2006/11/06 15:22
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