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「eneloop solar charger」と三洋電機 代表取締役会長の野中ともよ氏
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三洋電機株式会社は、同社の2次電池を太陽光で充電できる「eneloop solar charger(エネループソーラーチャージャー) N-SC1S」を11月21日に、充電式のカイロ「eneloop kairo(エネループカイロ) KIR-S1S」を12月1日に、それぞれ発売する。価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格はN-SC1Sが20,000円前後、KIR-S1Sが4,000円前後。
今回発表された2製品は、同社が2005年11月に発売したニッケル水素電池「eneloop」のブランドを継承し、充電して繰り返し使うコンセプトを中心に据えたもの。同社は新たに「eneloop universe」と名付けたブランドを立ち上げ、今後、同様のコンセプトの家庭用電子機器を複数投入する予定だという。
同社は、コーポレートスローガン「Think GAIA」に基づき、総合家電メーカーから電池、太陽光発電、電解水など、エコ関連技術を中心とした業態への移行を図っており、今回の製品もそうした試みのひとつとなる。
N-SC1Sでは、太陽電池を用いて単3型、単4型のeneloopを最大4本充電可能。太陽電池で発電した電気を、本体に内蔵した3本のリチウムイオン電池に蓄電するため、夜間などでも充電できるのが最大の特徴。また、ボディは非対称的な四角錐の形状になっており、設置面を変えることで、太陽電池の角度を変えることができるようになっている。
太陽電池は、結晶シリコンの基板上にアモルファスシリコンを挟み込む構造をとった同社独自の「HIT太陽電池」を採用。「世界最高の効率で発電できる」という。単3型1~2本を約150分、3~4本を約300分、単4型の場合、1~2本で約75分、3~4本ならば約150分で充電できる。
本体背面にはUSBポートも備えており、DC5V、500mAの出力が可能。携帯電話や携帯音楽プレーヤー、携帯ゲーム機などをUSBケーブル経由で充電可能となっている。
充電状態は本体裏側のLEDで確認可能。青色が充電済み、赤色が充電中を示す。
本体サイズは180×160×70mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約550g。秋季に晴天下で設置した場合、約6日間で本体内蔵のリチウムイオン電池が満充電になるという。
なお、N-SC1Sは単3型の「eneloop」が4本付属する。
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底にする面を変えることで、太陽電池の角度を変えられる
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窓際に置いておくだけで充電が可能という
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単3型、単4型のeneloopを充電可能
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太陽光で発電した電気を、本体内蔵のリチウムイオン電池に蓄える仕組み
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太陽光発電システムで高いシェアを誇る同社独自の「HIT太陽電池」を採用
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基本的なデザインコンセプトはeneloopと同様
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eneloopブランドの展開。今後登場するであろう製品が並んでいる
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KIR-S1は、充電式の電気カイロ。折りたたみ型の携帯電話のような形状で、内部にヒーターと制御マイコン、リチウムイオン電池を内蔵する。約41℃の「弱」モードと、約43℃の「強」モードの2段階で温度を調節できる。満充電時、「弱」で約6時間、「強」で約5時間使用が可能。充電は付属のACアダプタを使用し、約5時間で完了する。
低温やけどを防ぐため、PTCヒーターを採用。PTCヒーターは温度が上がれば上がるほど抵抗が増える発熱体を利用した制御機能を持っており、ポケットの中に入れた場合などでも、温度が上がりすぎないのが特徴。温度の立ち上がりも早く、数分で設定温度まで温まるという。
本体サイズは62×84×19mm(同)、重量は約85g。
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eneloopロゴが中央に入る
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裏面が金属で、熱を持つ仕組み
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ACアダプタで充電
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非売品のバッテリーチェッカー「eneloopy」
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発表会に出席した同社 代表取締役会長の野中ともよ氏は、「Think GAIAはエネループからはじまった。エコロジーを中心としたスローガンを掲げているが、メーカーはモノに仕上げてなんぼ。そのために、カンパニーごとバラバラだった200人近いデザイナーを1つの組織に集約したり、大きな組織改革を行なった。三洋でなければできない技術とデザインで、ものづくりを行なっていく」とコメント。
また、エネループブランドに関して、未発表の製品にシャドウがかけられたスクリーンを表示させ、「たとえば、生ゴミ処理機には熱が出るが、その熱で電池を充電できないだろうか、そういったことをいろいろ考えている」などと語った。
発表会では、非売品のバッテリーチェッカーも公開された。犬を模した形状で、残量がある場合、鼻の青色LEDが点灯する仕組みになっている。名称は“eneloopy(エネルーピー)”。11月から、eneloop発売1周年を記念して行なう「ハッピーLOOPキャンペーン」でノベルティとして配布されるという。キャンペーンの詳細は未定。
なお、同社は31日に東京・外苑で開幕したデザイン系イベント「Tokyo Designers Week 2006」に出展。コンテナ型のブースで、eneloopブランドを中心にした展示を行なっている。
■URL
三洋電機株式会社
http://www.sanyo.co.jp/
ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0610news-j/1031-1.html
eneloop 製品情報
http://www.sanyo.co.jp/eneloop/index.html
( 本誌:伊藤 大地 )
2006/10/31 16:17
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