東京ガス株式会社と大阪ガス株式会社は、同社が販売した浴室暖房乾燥機について、大阪府のマンションにおいて、機器本体の焼損事故があったと発表。発熱・発火の原因が電装基板にあるとして、現在対象製品のユーザーに行なっている基板の点検・部品交換作業を前倒しする。同社では、電装基板の交換が完了していない同型の製品の使用を控えるよう呼びかけている。点検・交換作業は11月中旬をめどに完了する予定。
対象となるのは、東京ガスの「BBD-3301ACSK-J3」「BBD-3302ACSK-J2」、大阪ガスの「161-5501」型。これらの製品は株式会社ハーマンプロが製造した。同型製品の電装基板の交換作業が完了していない家庭を順次訪問のうえ、基板の交換作業を無償で行なうという。作業時間は東京ガスは約40分、大阪ガスは約1時間としている。総販売台数は両社合わせて60,020台で、うち電装基板の交換が未完了なのは35,358台(10月28日現在)。
両社は、これまでにも2度同型についての不具合を発表しており、これまでの発表を受けて点検・修理を行なったものについても、追加の作業を実施するとしている。
1度目は今年6月22日、機器本体に付属している100V電力供給用配線の中継線が損傷した場合、発熱・発火により本体が焼損する可能性があると発表。機器の点検および中継線の交換を行なうとした。
2度目は8月24日、電装基板内で電気の流れを制御する部分が加熱し、ごくまれに発熱・発火する可能性があると発表。対策として中継線の交換に追加し、電装基板と100V配線を点検、100V配線については保護チューブを装着、電装基板については過熱防止対策を施したものに交換するとした。
今回火災が起きた大阪府のマンションでは、すでに中継点の交換と100V配線の保護チューブが装着されていたが、電装基板の交換は未対応だった。
なお、電装基板の交換が完了したものについては、通常通り使用できるとしている。
また、同タイプの製品を販売している株式会社ノーリツ、株式会社ハーマンも、発火の恐れがあると発表した。同様の対応を行なうという。
■ お問い合わせ先
東京ガス Tel.0120-520-585
大阪ガス Tel.0120-00-7573
ノーリツ・ハーマン Tel.0120-13-2587
■URL
東京ガス株式会社
http://www.tokyo-gas.co.jp/
ニュースリリース
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20061030-03.html
大阪ガス株式会社
http://www.osakagas.co.jp/
ニュースリリース
http://www.osakagas.co.jp/Press/pr06/061030_3.htm
株式会社ノーリツ
http://www.noritz.co.jp/
ニュースリリース
http://www.noritz.co.jp/contact/important/10/index.html
株式会社ハーマン
http://www.harman.co.jp/
ニュースリリース
http://www.harman.co.jp/news/news10.html
( 本誌:正藤 慶一 )
2006/10/31 00:02
- ページの先頭へ-
|