象印マホービン株式会社は、2006年度(2005年11月21日~2006年11月20日)の第1四半期から第3四半期までの財務状況をまとめたレポートを発表した。
同社の決算日は11月20日で、対象となるのは2005年11月21日から2006年8月20日までの9カ月間。食器洗い乾燥機や3合炊き炊飯器などキッチン家電の好調により、増収、増益となった。
同期の売上高は445億8,200万円で前年同期比で107.5%。純利益は10億9,500万円で105.1%、経常利益では22億4,100万円で103.9%といずれもプラス。営業利益のみ、19億3,600万円と、前年比を11.8%割り込んだ。
同社の主力製品となる炊飯器の分野では、圧力IHタイプで3合炊きのモデルが貢献。また、3月に発売した食器洗い乾燥機が計画を上回る伸びを見せたという。コーヒーメーカー、オーブントースターなども堅調。調理家電の売上は、全売上の75.5%を占める、339億9,200万円となった。
一方、電気ポットは省エネタイプの高級機の好調で前年並みを保ったものの、「市場全体の需要低下」のため、全体的には低調だったという。魔法瓶などを含む、同社が「保存製品」と位置づけるジャンルの売上は、64億700万円だった。
空気清浄機についても同様の理由で「前年比微減となった」が、除湿乾燥機の好調により、空調事業全体では前年比で2%アップとなる、32億9,400万円を売り上げた。
同社は2004年に発表した2カ年の経営プランにおいて、コスト競争力の強化や、高付加価値商品の開発などを経営方針として掲げている。
■URL
象印マホービン株式会社
http://www.zojirushi.co.jp/
第3四半期財務・業績の概況(PDF)
http://www.zojirushi.co.jp/corp/ir/pdf/2006/2006_3shihanki.pdf
( 本誌:伊藤 大地 )
2006/10/03 00:03
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