三洋電機は9月28日、10月1日付の組織改編を発表。これまで「HAカンパニー」が統括していた生活家電事業を解体し、分野ごと、環境関連のカンパニーなどへ移管する方針を明らかにした。
今回の組織改編は、「民生用/業務用や、製品ジャンルごとのくくりではなく、コア技術を核に組織を編成し直し、ワールドワイドでビジネスを展開する」(同社広報部)のが狙い。浄水技術や太陽電池など、エコ関連技術を事業の軸に据える。
同社のドラム型洗濯乾燥機「AQUA」などを製造する滋賀工場は、製造拠点としての活動を終了し、「環境・品質・CS(顧客満足)などを研究する拠点」となる予定。洗濯機の開発・生産拠点は2007年2月に、群馬県にある同社の東京製作所に移管される。現在、東京製作所には、環境、バイオ関連の研究所や産業用機器の開発拠点などがあり、効率化を図る。
生活家電事業では、洗濯機事業や、業務用洗浄機器、CO2給湯機事業を、従来、太陽光発電などを手がけていた「コマーシャルグループ クリーンエナジーカンパニー」事業部に移転。より、製品指向が強く、市場に近い位置づけのエアコン、冷蔵庫は「コマーシャルグループ コマーシャルカンパニー」に移る。
一方、空気清浄機や炊飯器、クリーナー、暖房器具などは、液晶テレビ部門とともに、旧事業開発グループを改名した「ハーモニアスソサエティーグループ」に移管する。
旧事業開発グループは保険事業や旅行事業、人材開発、土壌調査、システム構築など、同社のコア事業とは異なる領域の組織。生活家電事業についても、事業戦略の見直しが図られる見込み。
■URL
三洋電機株式会社
http://www.sanyo.co.jp/
ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0609news-j/0928-1.html
( 本誌:伊藤 大地 )
2006/10/02 00:02
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