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家電製品ミニレビュー
無印良品「デスクファン AT-DF09R3」

~デザインと使い勝手を両立させた簡易扇風機
Reported by 本誌:伊藤 大地

デスクファン AT-DF09R3
 地球温暖化のせいだろうか。ここ数年、毎年夏が前倒しできているような気がする。今年も連休を明けたとたん、日中は半袖で過ごせるくらいの陽気だ。ちょうどこのくらいの時期、ちょっとした涼を取るのに適した機具が、卓上扇風機とでも言うべき、デスクファンだ。

 実はこのジャンル、輸入商社や雑貨ブランドを中心にさまざまな製品があるのだが、もともと安価な製品だけあって、デザインや質感を求めるとなかなか気に入った製品が見つからない。そんな中、目にとまったのが定番ブランドの無印良品(株式会社良品計画)の「デスクファン AT-DF09R3」である。同社の直販サイトで、2,899円(送料別)だった。

 Webサイトの写真は真っ正面から撮影したものだけだったのでわかりづらかったが、実際にパッケージを開けてみると、円筒型のボディは、シンプルなのに確固たる存在感があり、非常にカッコいい。


正面
側面
側面

背面
電源スイッチ
凹凸が少なく、一体感のある本体デザイン

CDより一回り大きい
設置面積はトールタイプのDVDケースと同じくらい DVDケースと重ねてみた。幅はAT-DF09R3が、縦はDVDケースが若干大きい

 本体サイズは141×150×144mm(幅×奥行き×高さ)。円筒型の円の直径は、ちょうどCDくらいの大きさだ。設置に必要な場所は、ちょうど細長いサイズのDVDケースくらいだろうか。重量は0.9kg。片手で持つとずっしりとくる重さだが、据え置きで使うものなのでさほど問題はない。

 底面のラベルには「製造元 株式会社メルコエアテック」とある。調べてみると、メルコエアテックは三菱電機の100%子会社で、換気、空調系の部材を専門とするメーカーらしい。本体を触ってもかっちりとした剛性があり、安心感がある。

 電源スイッチは本体側面にある。スライド式のスイッチは0/1/2の3段階になっている。0はOFF、1は弱運転、2は強運転だ。近年はユニバーサルデザイン(以下、UD)の観点から、こうしたスイッチの表記も「入」「切」「弱」「強」などわかりやすい漢字表記に統一した機器が多いが、この製品ではあえて数字の表記にとどめており、UDより見た目のすっきりさを優先させている。

 送風口が回転する機構も秀逸だ。送風口側のボディが、約300度、垂直方向に回転するようになっており、風向きの仰角を好みの位置に設定できる。


一番下を向けた状態
中間の位置
真上にも向けられる

さらに逆側に回転させる
ファンの直径は約8cmくらい

 デスクファンの中には、サーキュレーターのようなファンがむき出しになった形の製品が多いが、こうしたものは、仰角を変えれば、本体の外見、シルエットも変わっていく。一方、AT-DF09R3では、どの位置に設定しても、円形のダイヤルを回しているような感覚なので、吹き出し口の位置が変わるだけで、本体のシルエットそのものは変わらないようになっており、使用時のたたずまいが美しい。デザイン上、よく工夫されているなあと感心した。

 50Hz地域で使用時の風量は、弱運転が毎時42立方m、強が毎時55立方m。オフィスの机の上に置いて、実際に運転させてみた。顔と本体の距離は40~50cmほど。強だと顔に風が当たる音が聞こえるくらいの風量がある。髪の長い人なら、髪がなびくだろう。一方、弱だとうちわで扇いだときのような、ゆるやかな風が吹き出す。


【動画】弱で運転したようす(WMV形式, 1.4MB)
【動画】強で運転したようす(WMV形式, 1.4MB)

 使い分けとしては、真夏の出社直後など、体内の熱もさめやらぬ時にとりあえず落ち着かせるなら強を、常時、風を出しておくなら弱を、といったところだろうか。

 騒音は弱で30dB、強で38dB。環境にもよるだろうが、多数のパソコンでひしめくオフィスビルにあってはほとんど気にならない。参考までに全国家庭電気製品公正取引協議会が定めた、カタログ表記のための騒音の目安は、40dBが「図書館の中」、30dBが「柱時計の振子、ささやき声」とされている。

 消費電力は定格で弱は5.5W、強が6.5Wとなっている。ワットチェッカーによる実測では弱が4W、強が5Wだった。強で1日1時間、30日間使った場合の電気料金は約3.3円となる。弱と強の差は誤差程度なので、節電目的で弱を使うのはあまり意味がないだろう。


弱での消費電力は4W
強では5W

 総合すると、デザイン、性能、価格のバランスが非常によい製品と言えるだろう。

 “デザイン”という要素が付加価値として強く意識されるようになった昨今、デザイン家電イコール高級品、といってもいい状況が続いている。しかし、その中にあって、無印良品は良質のデザイン、一定の品質、手ごろな価格という三拍子揃った製品を多く生み出しており、その点は高く評価できる。

 これからの季節、デスク脇の友として、広く推薦できる一品だ。





URL
  無印良品(株式会社良品計画)
  http://www.muji.net/
  製品情報
  http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4548076928850

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2007/05/14 00:00

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